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ラカンの精神分析 講談社現代新書
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ラカンの精神分析 講談社現代新書

新宮一成(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1995/11/20
JAN 9784061492783

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商品レビュー

3.4

27件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 精神分析
  • 理論探求
  • 構造主義
  • 数式の遊び心
  • ラカンの思想
  • 入門書
  • 独自の視点
  • 人間の欲望
  • 黄金数の象徴
  • 読者の理解促進

複雑なラカンの思想を理解するための入門書として、本書は特に魅力的です。著者はラカンがどのようにして「精神分析家」としての道を歩んだのか、その背景や影響を詳しく探求しています。読者は、ラカンの主張する「人間の欲望は他者の欲望である」という核心的な考え方を、具体的な例や数式を通じて学ぶことができます。特に「対象a」が黄金数として現れる様子は、ラカンの理論を理解する手助けとなり、数式の遊び心も楽しむことができます。難解さが和らぎ、ラカンの思想に触れることで新たな視点を得ることができる一冊です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2025/08/21

ラカンの思想の入門的解説書です。 本書の冒頭で、著者はある患者とのかかわりを通して、おたがいの欲望を交換することになった体験を語っています。ラカンは、「人間の欲望は他者の欲望である」と主張しました。これは、自己が対象をめがける欲望のうちに、他者の影響が入り込んでいるということを...

ラカンの思想の入門的解説書です。 本書の冒頭で、著者はある患者とのかかわりを通して、おたがいの欲望を交換することになった体験を語っています。ラカンは、「人間の欲望は他者の欲望である」と主張しました。これは、自己が対象をめがける欲望のうちに、他者の影響が入り込んでいるということを意味します。著者は囚人のディレンマのゲームを参照し、自己が自己自身を顧みるという身振りのうちに、つねにすでに自己をまなざす他者が先取りされていることを具体的に説明しています。 ラカンはこのような思想を数式で表現し、そのなかで「対象a」が黄金数として現われることを示しました。本書では、この黄金数がさまざまな局面においてくり返し登場することがわかりやすく解説されています。もっとも、こうした数式による表現にはあまり意味があるとは思えないのですが、こうした数字遊びもラカンの思想を学ぶときのおもしろさではありますので、そのたのしみに触れることができるという意味では、本書のような説明も無下にしりぞける必要はないのかもしれません。

Posted by ブクログ

2024/12/27

厚さの割にとても骨太。 自己言及の不完全性とy/x = x/(x+y)に通底して言及しながらラカンの理論に迫っていく。これを読めばシェーマが多少はわかるようになる、かも。

Posted by ブクログ

2024/06/25

ラカン理論の雰囲気を感じるには良い本だと思う。その反面で、ラカンへの肯定のみで書かれているような本なので、一般的な感覚からはトンデモ理論と捉えられかねない。私も半分以上はそう感じながら読み進めた。正直な読後感としては、もっと普通の人とラカン理論の距離を埋めるような配慮が欲しかった...

ラカン理論の雰囲気を感じるには良い本だと思う。その反面で、ラカンへの肯定のみで書かれているような本なので、一般的な感覚からはトンデモ理論と捉えられかねない。私も半分以上はそう感じながら読み進めた。正直な読後感としては、もっと普通の人とラカン理論の距離を埋めるような配慮が欲しかったという思いだ。特に、序盤が最もその印象が強く、そこを乗り切れば、理解可能な部分も(多少は)見えてくる。 私個人としては、フロイトの最も好きな部分である「科学者としての誠実さ」が、ラカンにおいては「精神分析家としての高潔さ」へとすり替わっているように思い、仮にフロイトが健在ならラカンを認めただろうかと疑問に思わずにはいられなかった。 本書のキーの一つは『対象aは黄金数である』ということだが、自己をx、他者をyとしたとき、自己からみた他者をy/x、全体の中の自己をx/(x+y)として、これに対象aを付け加え、方程式のように扱うことで、先の『黄金数』が引き出される。しかし、分数とすることも、方程式のように扱うことも、全く理解できない。この例だけでなく、数学的な装いで精神分析が説明される箇所が複数あり、そこが理解できるようになるとは思えない。 序盤に示されるメラニー・クラインの理論も不可解である。それによると、乳児が乳房に羨望を向けて、無意識の幻想の中で攻撃を加え、破壊する。そのような妄想分裂態勢から、やがて抑鬱態勢へ移行する。これらが生後6か月以内の出来事であるとされる。しかしそう説明されても、そんなことどうやって確かめたのだという真っ当な疑問がわいてくるというものだ。 中盤以降は、デカルト、ウィトゲンシュタイン、ドラゴンボール、福音書のイエスの言葉、浄土真宗や禅との類似点まで例に挙げつつ、精神分析との接点が示される。序盤よりは読者に寄り添っている感はあるものの、依然として理解は困難である。 有名な『鏡像段階論』は、精神分析的神話として考えるという留保の範囲内なら理解可能なように思う。およそ18か月までの乳児は神経系が未発達であり、身体感覚に先立って『鏡像』において自己身体の統一像を見出し、それこそが『私』の形成要因である、というような理論である。この『私』とは、正統派精神分析の「自我」に相当するものと思われる。『鏡像』体験とは、『私』の『起源』あるいは『同一性』が『鏡としての他者』に支えられていることを示すもののようである。 終盤は、プラトンの『饗宴』、フロイトの『イルマへの注射の夢』を具体的に分析しながら、『対象a』が説明され、このあたりは比較的理解しやすい内容であった。また、ラカン理論による『エディプスコンプレックス』の再解釈において示されたのは『我々は、己れの存在を事実としては識っていても真理としては知らないということに、困惑している』という事態である。それは『鏡像段階論』にも共通するものであり、ラカンの精神分析の全体にわたるテーマなのだろう。

Posted by ブクログ

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