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天平のミケランジェロ 公麻呂と芸術都市・奈良 叢書 日本再考
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天平のミケランジェロ 公麻呂と芸術都市・奈良 叢書 日本再考

田中英道(著者)

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天平のミケランジェロ 公麻呂と芸術都市・奈良 叢書 日本再考

定価 ¥2,777

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 弓立社
発売年月日 1995/09/25
JAN 9784896675665

天平のミケランジェロ

¥1,980

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2024/03/06

奈良時代の彫刻にも作者がいる 図書館で端折り読み。鎌倉時代の仏師としては運慶、快慶らが有名だが、多くの優れた天平仏については、その作者が個人として評価されていないのはなぜか? 尤もな主張である。要は明確な記録がないからと言うのが理由であろうが、その作品から東大寺三月堂の不空羂索観...

奈良時代の彫刻にも作者がいる 図書館で端折り読み。鎌倉時代の仏師としては運慶、快慶らが有名だが、多くの優れた天平仏については、その作者が個人として評価されていないのはなぜか? 尤もな主張である。要は明確な記録がないからと言うのが理由であろうが、その作品から東大寺三月堂の不空羂索観音、日光・月光菩薩、執金剛神像、戒壇院の四天王像、新薬師寺の十二神将像を国中連公麻呂の作品と推定し、果ては唐招提寺の鑑真和上像などもその可能性ありと述べている。美術史家としての論なので信憑性があるが、実証科学の中で根拠を求められると、証明は容易でないかも知れない。何れにせよ興味を引く内容である。

Posted by ブクログ

2010/01/20

(2004.11.28読了)(1996.01.28購入) 副題「公麻呂と芸術都市・奈良」 【国中公麻呂】(?-774)奈良時代の仏師。百済からの渡来人の子孫。東大寺大仏造立に貢献。国中連姓を賜る。造東大寺司次官。 ミケランジェロやダ・ヴィンチなどのルネサンス期の芸術家を主に論じ...

(2004.11.28読了)(1996.01.28購入) 副題「公麻呂と芸術都市・奈良」 【国中公麻呂】(?-774)奈良時代の仏師。百済からの渡来人の子孫。東大寺大仏造立に貢献。国中連姓を賜る。造東大寺司次官。 ミケランジェロやダ・ヴィンチなどのルネサンス期の芸術家を主に論じてきた美術史家がどういうわけか日本美術について論じ始めた著作である。 初期の著作「冬の闇」は、副題に「ラ・トゥールとの対話」とついている通り、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールについての本です。現在(2005年3月8日~5月29日)、上野の国立西洋美術館で、「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」が開かれています。フェルメールと同様見たものに強烈な印象を残さずには置かない作風で、作品も40点ほどしか残されていないといわれる画家です。今回二十点ほどを世界から集めてきたと言うことなので見に行って来たいと思っています。 東大寺大仏の開眼法要が営まれたのが752年。この大仏の制作に携わったのは、国中村に住んでいた公麻呂と言う人だった。百済から渡ってきた人の子孫。 大仏制作の功績により、造東大寺次官の官位をもらった。「続日本記」に記録が残されている。774年になくなった。生年は不明。 天平時代(729-767)の仏像の作者を特定する作業は、日本では行われる事はない。記録に残る仏師たちと、仏像の作風の類似性を基にして、作者を特定する作業をすべきじゃないのか、と言うのがこの本の著者の主張である。 「続日本記」に残る記録等を基に、東大寺三月堂の不空羂索観音の制作も公麻呂が携わったと推測する。不空羂索観音と作風の比較により、同じ三月堂の日光・月光菩薩も公麻呂の作と推測する。 東大寺戒壇院の四天王像、新薬師寺の十二神将像、さらには、唐招提寺の鑑真和上像、法隆寺の行信僧都像、等も公麻呂の作と推定している。 鑑真がなくなったのは、763年と言うことなので、774年まで生きたと言う公麻呂が制作する事は、可能ではある。 公麻呂の制作した東大寺の大仏の開眼の導師として菩提僧正、華厳経の講師を隆尊に依頼する聖武天皇の手紙が残っている。この菩提僧正は、もともとインドの人で、唐に渡り、遣唐使・多治比広成の要請により736年日本に渡来したのだと言う。中国からだけでなくインドからまで、僧が来ていたとは知らなかった。隆尊は、井上靖の「天平の甍」で遣唐使と一緒に唐に渡る、大安寺の普照、興福寺の栄叡に戒律に詳しい僧を連れてくるように、頼む僧として登場していた。 仏像の写真とともに、ミケランジェロの彫刻、西洋絵画作品、彫刻作品も多数掲載されている。 ☆田中英道さんの本(既読) 「冬の闇」田中英道著、新潮選書、1972.12.10 「微笑の構造」田中英道著、小学館、1977.06.20 「若き日のミケランジェロ」田中英道著、講談社、1980.05.08 「ルネサンス像の転換」田中英道著、講談社、1981.09.05 「画家と自画像」田中英道著、日本経済新聞社、1983.03.18 「レオナルド・ダ・ヴィンチ」田中英道著、講談社学術文庫、1992.02.10 「支倉六右衛門と西欧使節」田中英道著、丸善ライブラリー、1994.01.20 著者 田中 英道 1942年 東京生まれ 東京大学文学部フランス文学科卒業 東京大学文学部美術史学科卒業 (「BOOK」データベースより)amazon ルネッサンスより800年前の奈良・天平時代に、ミケランジェロ級の大彫刻家がいた。七世紀の日本は、紀元前五世紀のギリシア、十六世紀のイタリアと並ぶ、世界的な美術の黄金時代だった。その天才群の中で、ひときわ輝く、「奈良の大仏」を作った公麻呂…。今まで、だれも問題にしなかった、天平時代の名作の作者を推理・特定し、西洋のミケランジェロなどと同じ水準の評価を、世に問う。江戸時代の『万葉集』再評価に匹敵する、世紀の野心作。

Posted by ブクログ