失踪症候群

貫井徳郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 1995/11/25
• JAN: 9784575232424

商品レビュー

2023/08/24

比較的気楽に読める爽快感強目のチームもの警察小説…と言っていいと思うが、相次ぐ失踪者の謎に対する答えは中々大胆で意外性がありミステリ的にも面白い。
チームにはまだ掘り下げられないキャラがいるが、次巻以降出番があるだろうと期待。
ただデビュー作のインパクトに比べるとかなり小さくまとまった印象は拭えない。

2022/09/15

面白かったの一言に尽きます。

人が殺められるシーンの描写は眉をひそめるレベルですし、
本作のテーマとなる殺人の動機は重く切なく、
現行の法制度を今一度考える必要性を否応なしに感じさせられるので、面白いという表現は適切ではないのは重々承知していますが、こういった重みを与えてくれるミステリーが私は好きです。

2017年9冊目。

2017/05/13

WOWOWでドラマ化すると聞いて読んで見た。これまで何作かこの作者の小説を読んだが、他の小説とは切り口の変わった推理小説家だと思ったが、本作も出だしから変わっていて初めは何を捜索しているのかも見当がつかない、徐々に全体像は分かってくるのだが、他の推理小説のように痛快さはない。まあこれが本来の警察だろうなあという店の畳み方だが、警察にこんな外部機関があるという嘘も忘れさせてしまう自然さがある、このシリーズはあと２つあるようなので、引続き読んでみることにする。