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恋する植物 花の進化と愛情生活
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恋する植物 花の進化と愛情生活

ジャン=マリー・ペルト(著者), ベカエール直美(訳者)

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恋する植物 花の進化と愛情生活

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 工作舎/
発売年月日 1995/11/20
JAN 9784875022589

恋する植物

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2020/06/28

〈本から〉 バニラという植物もランの一種 熱帯性の多くのランが(略)、木の股に直接生えるようになった。そこにはいつでも腐りかけた葉っぱや死骸があって腐植土まがいのものを形成するから、ランも根を下ろすことができる。(略) こうしたラン類のことを植物学者は「着生植物」、つまり「空中...

〈本から〉 バニラという植物もランの一種 熱帯性の多くのランが(略)、木の股に直接生えるようになった。そこにはいつでも腐りかけた葉っぱや死骸があって腐植土まがいのものを形成するから、ランも根を下ろすことができる。(略) こうしたラン類のことを植物学者は「着生植物」、つまり「空中に生える植物」と呼ぶ。(略) 自然界にいるランは、あきらかに退行したと思われる、微細な無数の種子をまき散らすだけで満足している。植物界の進化の最頂点に達したランが、繁殖するのに、コケやシダのような原始的な植物がまく胞子ほどの大きさもない種子を作るというのは、ランの大きな特異性の一つだ。 緑の植物から青空が生まれる・・・ クロロフィル(葉緑素)は、緑の色つきガラス板のように、太陽光線を分解する。つまり、赤と黒は吸収するが、緑は通過させる。(略) 太陽エネルギーは、単純な化学反応の実現に使用される。つまり、水と溶解無機塩と大気中の炭酸ガスを結合して、生体構成物質を作る。中でも、特に糖を。この糖のおかげで、最初の植物細胞は、細胞膜を厚くして、細胞内に栄養素を蓄えることができるようになった。(略)この現象は、光に当たるあらゆる緑色植物が持つ、ユニークな特権と言えるだろう。(略) 地球の原始大気は、それまでは灰色っぽい厚い霧状の層でできていたが、大気上層の酸素の蓄積によってゆっくりと変化し始め、空がだんだん青くなり始めた。というわけで、青空は、光合成生物のおかげでまずは海が緑化し、その後に大地が緑化した結果に他ならない。 針葉樹類は、中生代に大発展を見、今でも植生的には比較的豊富にある植物ではあるけれど、完全な衰退期にある植物群の一つだ。顕花植物が二十五万種もあるのに対して、針葉樹類は六、七00種しか数えられない。しかし、マツやトウヒのように、極めて多数の個体群をもつ種もあるので、針葉樹はどこにでも繁殖しているかのような錯覚が生まれるのだ。 植物文明が、生殖様式を進歩させて、その上に支配力や分散力を築き上げたのに対して、人類の文明は、地球や自然全体を、さもなければ他の民族を自らの支配本能に従わせるために、技術的な手段を洗練させていった。 植物の科は二五万種近くの顕花植物を集合している。シダ類が一万種、針葉樹類が六百種しかもはや残っていない 花粉は軽いので、上昇気流に運ばれてかなりの標高(5000メートル以上)まで行くことがある。 時にはアルプス山脈や地中海を越えたのちに、毎秒3センチの速度で落下する・・・ 豊かな配色に富んだ色を合わせ持つ花があって・・(略)、というのも、鳥の好む色はその鳥の羽の色であることが指摘されている 鳥媒花は蜜の生産を専門にしているので、香りを分泌したりはしない。鳥類は、においではなく、視覚によって誘導されるからだ。 イチジクは、良きにつけ悪しきにつけ、イチジクコバチというたった一種類の昆虫と結婚

Posted by ブクログ

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