杉原千畝物語 命のビザをありがとう

杉原幸子(著者), 杉原弘樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 金の星社
• 発売年月日: 1995/09/14
• JAN: 9784323018768

商品レビュー

2025/11/08

娘のくもん教材に出てきた本で、娘が読みたいと言うので借りました。
杉原千畝さん、私とはなんの繋がりもありませんが、大学の大先輩にあたることを大変、大変誇りに思っています。

この本は児童書なので平易な言葉で綴られています。
そして奥さまによって書かれているので外交官の家族の物語ですね。

家族にひたひたと戦争が忍び寄ってくる、それはどうすることもできません。
外交官の家族であるが故に生きるために助けを求めるたくさんの人々を目の当たりする、家族は何を考えどう行動するのでしょう。
祖国の命に背きながら、そして自分たち家族も命の危険にさらされながらも、自分で正しいと判断したことをやり遂げる姿に背筋が伸びます。
あの厳しい時代を生き抜いた日本人ならではの、太い筋が通った立派なご夫婦です。

帰国後の憂き目、名誉回復まで時間がかかったこと、千畝さんご本人は当時のことをあまり語らなかったことを知っているので、読んでいて感動もありますが、辛いものもありました。

最後に奥さまが、これをするために神様に遣わされたのかもしれないと書いていましたが、そうかもしれませんね。

2024/08/04

ドイツのヒットラー時代の本は時々読むが、日本の外交官からみた第二次大戦の時代を知ることは稀。

約6000人のユダヤ人を救った杉原千畝さんはイスラエル政府から『諸国民の中の正義の人賞』の勲章を頂いている。このような深い繋がりがあったことを初めて知った。もっと多くの人に知って欲しい。

2012/05/06

杉原千畝さんの奥様から見た一冊。
家族だからこその気持ちや状況が伝わってきた。
たくさんの苦悩のあった決断、その後にも響いた決断だったけれど、お互いを信じ続けて生きてきたんだなぁと感じた。。