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軽い手荷物の旅(1) 軽い手荷物の旅 トーベ・ヤンソン・コレクション1
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商品詳細
内容紹介 | 内容:往復書簡.夏の子ども.八十歳の誕生日.見知らぬ街.思い出を借りる女.軽い手荷物の旅.エデンの園.ショッピング.森.体育教師の死.鴎.植物園 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1995/10/13 |
JAN | 9784480770110 |
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軽い手荷物の旅(1)
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軽い手荷物の旅(1)
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21件のお客様レビュー
さまざまなかたちで〈旅〉をテーマにした短篇集。 トーベ・ヤンソンの小説、面白ッ!無駄のない簡潔な説明で知ってる人のように性格が浮かんでくる人物描写は彼女のイラストのようだ。たっぷりの皮肉が込められたユーモラスで軽い語り口。会話も面白い。環境破壊問題が物語に組み込まれているのもさ...
さまざまなかたちで〈旅〉をテーマにした短篇集。 トーベ・ヤンソンの小説、面白ッ!無駄のない簡潔な説明で知ってる人のように性格が浮かんでくる人物描写は彼女のイラストのようだ。たっぷりの皮肉が込められたユーモラスで軽い語り口。会話も面白い。環境破壊問題が物語に組み込まれているのもさすがだし、それを語るのがめっちゃ生意気な子どもだったりする。以下、特に気に入った作品について。 ◆往復書簡 日本の少女から届く手紙。ムーミンのアニメ放送時、実際にこんなファンレターがたくさん来たんだろう。会いにくることにはノーと返しているけれど、トーベには彼女の苦しみもわかっていたのだと思う。 ◆八十歳の誕生日 八十歳にして美術界を牛耳る巨匠の女性アーティスト、という祖母のキャラが迫力あって面白い。誰かのミューズではなく、自立して批評家を恐れさせている祖母。アーティスト一家ならではの造形という気がする。 ◆思い出を借りる女 ヒステリックで感情的な女と冷静で余裕綽々な女、という二人の印象が会話を通じてじわじわと反転していく。こわい。ユーモア小説として書いているような気もするが、エレベーターの描写とか完全にホラー。タイトルを見返したときにヒィッとなる。 ◆エデンの園 スペインを訪れたイギリス人の主人公が、女二人の隣人トラブルに探偵気分で首を突っ込んでいく。並行して主人公もかつて親密な関係にあった女性に仲直りの手紙を綴るのだが、送る前に相手は亡くなってしまう。そこで隣人トラブルについてもどちらが悪いのかという野次馬的な好奇心が去り、とにかく平和的に仲直りさせる術を考えだす。隣人同士の喧嘩がエスカレートした本当のわけも、主人公と親友が疎遠になった理由も明かされない。結末はこのコミュニティの仲間に入りたいかなぁ、と疑問に思ってしまったが、同性同士のめんどくささとどうしようもなさをユーモラスに描いて面白かった。 ◆植物園 こんなに真正面から偏屈じいさん同士の友情を描いた小説って初めて読んだかも。全世界の偏屈じいさんに読んでほしい。お互いに仲良くなりたくないと思っている者同士だからこそシンパシーを感じ始めるのが、表題作「軽い手荷物の旅」と真逆。老人ホームに嫌気がさしているじいさんと、家族のなかでの存在感の薄さを自覚しているおじさん。でも小さな野原を守ったことが誇りなおじさん。じいさんが死なないでちゃんとベンチに戻ってくるのもいい。
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予想しているよりずっと文学してた。 翻訳の調子のせいか、なんとなく教科書にでも載ってそうな感じ。 いつかもう一度読みたいですね。
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ムーミンの作者で知られるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの短編集 「軽い手荷物の旅」など全12話 タイトルとムーミンのイメージから、牧歌的なものを想像していた 描かれていた物語は全て、何か不穏な匂いの漂うもので、全体の一部をスッパリ切り取ったようなお話ばかり。 探究心旺盛...
ムーミンの作者で知られるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの短編集 「軽い手荷物の旅」など全12話 タイトルとムーミンのイメージから、牧歌的なものを想像していた 描かれていた物語は全て、何か不穏な匂いの漂うもので、全体の一部をスッパリ切り取ったようなお話ばかり。 探究心旺盛な時は、一文字ごとに想像力を膨らませ、勝手に物語を夢想してしまう。 疲れている時は、なんのことだかさっぱりわからないまま。 不思議な国フィンランドってところですか……
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