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真冬の闇の恐い話 血の凍りつく衝撃 冷たい怪奇体験の数々 青春BEST文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青春出版社/ |
発売年月日 | 1995/12/01 |
JAN | 9784413082716 |
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真冬の闇の恐い話
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真冬の闇の恐い話
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1993年から2002年に青春BEST文庫から怪奇ゾーン特報班名義で発表された13の怪談集の6作目。1995年作品。 怪奇体験談を31編収録。 目次の次のページのクレジットに、チープな文章が残念だった3作目と同じく「協力 風工房」。 1、2作目が約60の体験談、3、4作目が約...
1993年から2002年に青春BEST文庫から怪奇ゾーン特報班名義で発表された13の怪談集の6作目。1995年作品。 怪奇体験談を31編収録。 目次の次のページのクレジットに、チープな文章が残念だった3作目と同じく「協力 風工房」。 1、2作目が約60の体験談、3、4作目が約50の体験談、前作が38の体験談。一冊のページ数があまり変わらないのに今作は31の体験談。 前作では、各体験談が実に間延びしているように感じたので、一つ一つの体験談が更にページ数を増して書かれているという目次の時点で不安感がありましたけど、予想を裏切って、素晴らしい内容でした。 前作は、夏限定の体験談集でしたが、今作は冬限定の体験談集。 前作では、たまたま夏に体験したけど、季節関係なく体験しそう、というものが多かったですけど、今作では、たまたま冬に体験した、というものはごくわずかでしたね。 スキー場での体験と温泉宿での体験、というのが多かったですかね。どちらも舞台は里山。 雪の下には何があるのか、と不安にさせられるスキー場怪談「林間コース」。 人間界と自然界との境目だから起こりそうな不思議に興味が湧く、スキー場怪談「ゲレンデの蝶」、温泉宿怪談「大鏡」、という体験談が良かったです。 スキー場怪談、温泉怪談の次に多かったパターンは、市街地を舞台にしたもので、大雪だからこそ起こってしまった事故での不思議体験談。 もしもあの時、違う選択をしていたら、あいつを死なせてしまうことはなかったのに、という後悔がかなり苦い読後感を覚えさせる「吹雪の中で」と「吹き溜り」が秀逸です。 クリスマス、正月、受験、という、冬らしいイベントでの体験談は意外と少なく、それぞれ一つずつ。 この中で特筆すべきは、アルバイトで 見えない友達と話をする小学生の家庭教師となった体験談「受験生」。 幽霊への恐怖ではなく、不思議な力を持った子供への恐怖が描かれていて、子供が怖いパターンのホラー映画が好きな自分は、読んでいて嬉しくなるくらいでした。 合格発表当日の悲劇的出来事も、まるでホラー映画のようです。 前作のように、恐怖描写にページを割いて一つ一つの体験談が長くなり、それが間延びしている感じになる、というのではなかったのが大きな違い。直接的な恐怖描写ではなく、状況描写を積み重ねることで最後に訪れる一瞬の恐怖が印象的になる、というスタイルの今作。 前作からの、格段の進歩を感じさせてくれました。
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