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廊下に植えた林檎の木
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:帰り道.黄菊の花によせる遐かな想い.逢引.汚水の上の石鹸の泡.廊下に植えた林檎の木 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
| 発売年月日 | 1995/11/30 |
| JAN | 9784309202525 |
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廊下に植えた林檎の木
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
「は?」「なんで?」「なにが?」と口にした奴から退場させられる黄昏時の部屋。 解説にひかれた残雪自身の言葉には「難解」とあるが、読んだ人たちがこの小説についてもしも語るにあたっては「難解」もしくは「夢」という言葉をいかに使わないかが求められるというか、夢とひと言ですますのは野暮だ...
「は?」「なんで?」「なにが?」と口にした奴から退場させられる黄昏時の部屋。 解説にひかれた残雪自身の言葉には「難解」とあるが、読んだ人たちがこの小説についてもしも語るにあたっては「難解」もしくは「夢」という言葉をいかに使わないかが求められるというか、夢とひと言ですますのは野暮だし、厳密に〈難解〉なのではないと思うから。雑多に飛び交いながら膨らみ続けるイメージがそれぞれ何かを比喩しているとすれば難解という言葉もわかるけど、してないと思うから。比喩ではなく、〈本当にそれがそう〉なだけだと思うから(その時点で〈夢〉でもない)。 私は特に表題作は、ギャグ漫画みたいと思って読んでいた。いわゆるギャグ漫画と違うのは内容というより読書中の感応で、これは他の短編にも通じることなのだけど、「面白い」とか「好きだなぁ」とかではなく、「居心地がいいなぁ」というのが読んでいる時の感覚に一番しっくりくる。 ギャグ漫画の世界にいながら、眠いのとは違うぼーっとした気持ちになる。目の前でふざけたことが起き、ふざけた人が真面目な顔でふざけたことを言っている。それを眺めている。私と彼らは初めて会った他人のまま、永い時が経っている。私たちはお互いのことを好きでも嫌いでもない。興味があるわけでもない。理解もしめしあわさない。それでも「は?」「なんで?」「なにが?」とは思わない。
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残雪はどれも破茶滅茶だが、その中にも玉石あるのはなんとなく感じる。昨日見た夢をそのまま垂れ流し出るんじゃないか?と思ってしまうのもあれば、なにか深層的なイメージの共有を感じる場合もある。それでいうと、この表題作は後者。ただ、だからといってそれは理解できることを意味するわけではない...
残雪はどれも破茶滅茶だが、その中にも玉石あるのはなんとなく感じる。昨日見た夢をそのまま垂れ流し出るんじゃないか?と思ってしまうのもあれば、なにか深層的なイメージの共有を感じる場合もある。それでいうと、この表題作は後者。ただ、だからといってそれは理解できることを意味するわけではない。この語り口は残雪の中でも分かりにくい部類ー黄泥街ほどではないーに分類されるだろう。
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残雪の作品集。 短編と、表題の中編。 どれも生死のあいまいな世界と、苦痛と汚物と家族の呪いに満ちている。 溶けた母親、夢遊病のふりをする息子、魔術で生まれた娘と天井を這い回る婚約者、父親は無人寺に逃げ出し、家の食べ物を盗みにくる。それぞれの視点と夢の話までもがぐるぐる混ざって行く...
残雪の作品集。 短編と、表題の中編。 どれも生死のあいまいな世界と、苦痛と汚物と家族の呪いに満ちている。 溶けた母親、夢遊病のふりをする息子、魔術で生まれた娘と天井を這い回る婚約者、父親は無人寺に逃げ出し、家の食べ物を盗みにくる。それぞれの視点と夢の話までもがぐるぐる混ざって行く。支離滅裂なようで、ある箇所では驚くほど明快で、これがあるから残雪は天才なんだと納得できる。 面白い文章である事はまちがいない。
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