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ハンナ・アレントの政治思想
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 未來社/ |
| 発売年月日 | 1995/11/25 |
| JAN | 9784624300883 |
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ハンナ・アレントの政治思想
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アーレントの概説書の古典。 アーレントは、あんまり入門書、解説書を読まずに、本人の書いたものに読んで、勝手気ままに解釈して、楽しんでいる。 アーレントは、結構、難解なんだけど、その難解さは、いわゆる現代思想との難解さとはちょっと違う感じがある。ページごとに書いてあることはそこ...
アーレントの概説書の古典。 アーレントは、あんまり入門書、解説書を読まずに、本人の書いたものに読んで、勝手気ままに解釈して、楽しんでいる。 アーレントは、結構、難解なんだけど、その難解さは、いわゆる現代思想との難解さとはちょっと違う感じがある。ページごとに書いてあることはそこまで難しいわけではないのだけど、それらがどう全体として、関連しているのかがわからないわけです。 その辺を自分なりに筋を通すべく、考えるわけですが、なかなかわからない。なんらかの抽象的な理論を演繹的に展開して現実を理解するということにアーレントは批判しているので、自らの本のなかでも、一つの理論に陥らないようにあえて矛盾させているのではないかという気がしてきます。 そんな読みもそれほど間違ってないなというのをすっきり整理してくれる本でした。 アーレントの「全体主義の起源」「人間の条件」「革命について」そして「過去と未来のあいだ」あたりを中心にアーレントの込み入った議論を見事に整理しています。(と言いても、もとの本を読んでない人がわかるかどうかは不明) それだけでも、すごいのですが、この本の素晴らしさは、アーレントの議論への批判、それも細かい話しではなくて、メインとなる論理の不整合性を明確に指摘します。 とくに、「全体主義の起源」への批判はかなり厳しく、歴史書としては、ほぼ評価できないという感じで、アーレントの重要な貢献は、「人間の条件」などの思考にあるとします。 が、「人間の条件」などの議論についても、結構、きびしい批判をしています。 で、最終的には、アーレントの価値は、現代社会を構成する根源的な前提そのものを問題としていること、常識とは異なる論争的な議論をあえてだすことで混乱を生み出すことで、その前提を揺るがそうとしているということで全体を肯定的にまとめています。 基本的には、アーレントを評価している本ではありますが、率直な批判も多く含んでいて、1974年出版のこの本をアーレントはどう読んだんだろうと心配になります。 で、アーレントは、カノヴァンの主張には賛成できないものもいろいろあったようですが、この本には好意的で、自らカノヴァンにコンタクトして、文通をしていたそうです。 なるほど、多数性を大切にするアーレントだなと納得しました。 1974年に出た本で、その後に遺稿集がでているし、アーレント研究はかなり進んでいるのですが、現時点でも、アーレントの概論としての重要性は変わらないと思われる。 カノヴァンは、その後、アーレントの遺稿も踏まえた上で、「アーレント政治思想の再解釈」を出しているので、次はそちらも読んでみます。
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アレントの思想に対する研究というよりは紹介にとどまっていると思う。しかし、通読すれば彼女の思想のエッセンスには十分触れられるため、入門書としては悪くないものと思われる。
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