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路上の人 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1995/06/01 |
JAN | 9784101087078 |
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路上の人
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路上の人
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
路上の人とは、止めようの無い異端カタリ派殲滅のアルビジョワ十字軍を、ただ見つめる路上生活者にして賢者のことだ。 アルビジョワ十字軍は正統対異端の対立と見做されているが、フランスの内戦=南北戦争と捉えるべきだ。 豊かで文化的な南に対するルサンチマンがこの十字軍の背景にある。 言葉も...
路上の人とは、止めようの無い異端カタリ派殲滅のアルビジョワ十字軍を、ただ見つめる路上生活者にして賢者のことだ。 アルビジョワ十字軍は正統対異端の対立と見做されているが、フランスの内戦=南北戦争と捉えるべきだ。 豊かで文化的な南に対するルサンチマンがこの十字軍の背景にある。 言葉も異なる(ラングドック語=ラング•ド•オック)全く異なる文化に対する征服行為に宗教戦争の衣を着せ、カモフラージュしたのだ。 言語まで根絶やしにすることで、現代フランスは、多様性を失ったひとつの国家として成立することになった。 異端カタリ派は、作家の想像力を刺激するようだ。 笠井潔「サマーアポカリプス」は、異端カタリ派の聖地を舞台に繰り広げられる殺人ストーリーだ。 箒木蓬生「聖灰の暗号」で、異端カタリ派の古文書をめぐるミステリーだ。
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≪新≫の方が、地上での権力を握り、≪旧≫を亡ぼそうとするならば、戦わざるをえない。敗れることがわかっていても、戦わざるをえない。一宗教は、たとえ敗れることがあっても、亡びることはない。…。中世の十字軍の虐殺は、姿の異なる異端審問官に自らの刃を向けられているのだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1243年5月、異端討伐十字軍がピレネーの山麓に集結した。迎える異端カタリ派は、天空に突き立つ岩峰上の城塞を最後の砦としていた…。法王庁が絶対的な力を持ち、一方、王権も漸く台頭してきた中世ヨーロッパで、路上に生活の糧を求めて浮浪する“自由人”の眼に、教会は、教義は、騎士たちの生態は、どう見えたか。時代の転換期を舞台に、人間の自由と尊厳を問う長編小説。
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