西晉の武帝 司馬炎 中国歴史人物選第3巻

福原啓郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 白帝社/
• 発売年月日: 1995/04/08
• JAN: 9784891742324

商品レビュー

2021/12/23

20年近く前に購入した際に読んだきりだったため、この度再読した。

本書は誌名の司馬炎の祖父で『三国志』で有名な司馬懿に始まり、三国時代の終焉と晋朝の成立、八王の乱をえて西晋の滅亡までが題材となっており、情報量が多いのが特長である。

飽くまでも史実を解説した歴史書のため、『三国志演義』などの延長で小説的色合いで人物を知ろうと（読もうと）すると、当てが外れるだろう。
『晋書』の邦訳が出版されていない現状で、ポスト三国志を知るための貴重な１冊だと思う。

ところが、研究家は名文家にあらずといったことなのか、文章が拙劣なのを否定できない。全体が読点を多用した長文で、句点で区切ることによる簡潔さが無い。よって段落替えが少なく１頁にひとつあるかという有り様なことから、冗長な文章である。それゆえに文意が曖昧になってしまっている箇所がいくつもある。
何故、出版社は校正などの段階で修正しなかったのか疑問だ。

内容は大変興味深く面白いのだが、とにかく読み難いので覚悟してほしい。

2013/04/08

読了。（購入本）

西晋の武帝 司馬炎

三国志後のお話がどうなっていったのかが知りたくて、
『それからの三国志』という本を読み、
では晋の話はあるのかな？ということで探した本がこれになります。

やっと読み終えた。
長かった...。

前半は良いのです。司馬懿司馬昭司馬炎の前半あたりは、登場人物はある程度知ってたので、そっから先が誰が誰だかさっぱりで、えーとこの人は誰の子供だっけ？みたいな感じです。
司馬懿の兄の子供の子供って誰だっけ？みたいな感じですよ。

魏から晋（西晋）へ、八王の乱、永嘉の乱、そして滅亡までが一流れですね。
そしてその先は五胡十六国と東晋ということですね。
栄枯盛衰の司馬一族物語ですよ。
あたりまえなんですけどね。
武帝のあとの恵帝がダメ皇帝がために後ろ盾になりたい人たちいっぱいで入れ代わり立ち代わり殺し殺されですよ。
どこの世界も古代はこんなもんなんですけどね。

でつい最近マンガですがキングダムを読み増して、あれは始皇帝になる前の話だから史記のころなんですよねぇ。

楽毅の話もなんか読んでみたい感じです。
横山光輝史記ももう一回読んでみようかね。
横山光輝項羽と劉邦も見るべきか。

ともあれ、たいへん勉強（？）になりました。

2009/10/19

大事なことが沢山…！！
中々内容が頭に入って来ないむつかしい歴史書の雰囲気に、必要な部分だけ拾い読みしている状態です。主に羊コについて…
司馬炎だけでなく司馬懿、司馬師、司馬昭、司馬攸、主立った皇后の事も結構詳しく書いてあると思います。
晋がどういった国家だったのか、ちゃんと読めばわかるはず…！