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生きものはかなしかるらん 室生犀星詩集 美しい日本の詩歌3
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩崎書店 |
発売年月日 | 1995/07/28 |
JAN | 9784265040438 |
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生きものはかなしかるらん
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好きなタイプの詩だった。 田螺が鳴くことを知った。 好きな詩↓ 動物詩集 序詩 うじのうた かまきりのうた 途上 靴 藪鴬 どよめき あさぞら こころ はる 何故詩を書かなければならないか 愛あるところに 序詩 (第二愛の詩集) よき友とともに 招かれるもの
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私が気に入った詩 雲 東京の空は いつも綺麗に晴れあがり 一つの白い雲も見えない 見渡すかぎりの青、 青が白っぽく見えると、 午後になる、 雲ばかり見えたふるさと、 そして雲を見ない日が、 幾日続いたことだろう、 雲を見ないということは よりどころなく悲しい。 途...
私が気に入った詩 雲 東京の空は いつも綺麗に晴れあがり 一つの白い雲も見えない 見渡すかぎりの青、 青が白っぽく見えると、 午後になる、 雲ばかり見えたふるさと、 そして雲を見ない日が、 幾日続いたことだろう、 雲を見ないということは よりどころなく悲しい。 途上 毎朝 途中でゆきあう 美しい小さい靴のひと、 わたしとおなじ学校であろう、 むこうでも振りかえり こちらでもよく見合う、 そして何時の間にか笑うようになった。 まだ おかっぱのひと、 明日もまた行き会うであろう、 そのうつくしい人にしあわせあれ、 いつでも すこやかであれ、 いつかはお話する日もあれ。 招かれるもの 時々 自分もやがて死ぬだろうと考えてみて 喉に物のつまったような驚きをした 信じなければならないことだ 自分はよく自分の生活や この世界の生活をかえり見た 空や明るい地上の姿を見た しかも自分は それらに別れてゆかなければならない 自分は潔く この宇宙の招きに抱き去らねればならない この重りくる胸は 喜ばしい招応をゆめに見る
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