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京都に原爆を投下せよ ウォーナー伝説の真実
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1995/07/30 |
JAN | 9784048210492 |
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京都に原爆を投下せよ
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商品レビュー
4
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奈良、京都は古い歴史のある街だから、アメリカ軍の空襲は避けられていた。アメリカは戦争の間でも、歴史文化に配慮し、爆撃目標を決めていた。 長い間こんな風に信じて、何の違和感も感じていなかった。歴史に対する認識と言うのは何なんだろうか?占領政策によるアメリカの美化、アメリカの正義が徹底的に刷り込まれていたのだろうか? 本書によると、京都は3発目以降の10日目標として温存するため、爆撃禁止の状態に置かれ続けた、原爆投下目標として最後の最後まで狙われ続けていたことが、空襲がないと言う結果を生み出した寝そうだったのである。
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この本を読んだきっかけは、『週刊読書人』の2016年10月28日の特集「神田神保町の古書店街はなぜ空襲をうけなかったのか」を読み、ウォーナーという人のことを知ったことからだ。 ぼくは知らなかったが、ウォーナーは戦争中、日本の文化財のリストをつくり、京都や奈良を空襲から守った人とし...
この本を読んだきっかけは、『週刊読書人』の2016年10月28日の特集「神田神保町の古書店街はなぜ空襲をうけなかったのか」を読み、ウォーナーという人のことを知ったことからだ。 ぼくは知らなかったが、ウォーナーは戦争中、日本の文化財のリストをつくり、京都や奈良を空襲から守った人として伝説上の人物となっており、何カ所かにかれの銅像もできているとのことだ。そのウォーナーを、あの『疎開した40万冊の図書』の映画を作った金高謙二監督が映画にした。この特集を読んでこんな人がいたのかと思い、ウォーナーに関する本はないかとネットを見ていたら、なんと、このウォーナーを批判する記事が出ており、その中で引用されていたのが本書であった。実は、ぼくは今年1年生と『核の戦後史』という本を読んでいて、京都が一時原爆の対象とされたことについて知っていた。それがなぜはずれたかということだが、吉田さんの本が出るまでは、一般にはウォーナーの報告書のおかげだと思われていたのである。しかし、ウォーナー自身そんなふうに思われることに不快感を覚えていた。それは、要するに日本にかつて留学したことのあるウォーナーは日本の文化財の価値を認めていたかも知れないが、そのリストは本来、文化財保護を唱ってはいるが、第1の目的はドイツや日本の略奪文化財のリストと損壊があったときの賠償リストであったらしい。それが、戦後アメリカのイメージを高めるためGHQに利用されたのである。本書のショッキングなタイトルについて言えば、京都は何度も原爆投下の候補に挙がったが、最終的にはそれでは戦後の統治がしにくくなり、アメリカの国際的イメージも下がるということで除外されたらしい。投下賛成派からすれば、京都は盆地ということもあり、原爆の効果を見るにはとても適した地形であったそうだ。また、このリストに挙がっているところでも、名古屋城のように空襲を受けたところもある。つまり、空襲や原爆はウォーナーのリストとは別の原理で行われたのである。ウォーナーが不機嫌だったのも理解できる。アメリカの空襲の特徴について言えば、原爆の投下候補はなるべく一般の空襲をしないようにしていたらしい。それは、原爆の効果を見るためであった。本書はすでに絶版で文庫本を買ったが、フォントが小さいので元の単行本を高い値段で買った。金高監督はこの本の存在を知らなかったのだろうか。
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ウォーナー伝説に疑問を持って参考文献のひとつとして読んでみたのだけれど、本当に参考になった。推測でなく、資料とともに読み解いていく史実はとても面白いです。
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