フエンテス短篇集 アウラ・純な魂 他四篇 他四篇 フエンテス短篇集 岩波文庫

カルロス・フエンテス(著者), 木村栄一(訳者)

• 内容紹介: 内容:チャック・モ-ル.生命線.最後の恋.女王人形.純な魂.アウラ
• 販売会社／発売会社: 岩波書店/
• 発売年月日: 1995/07/18
• JAN: 9784003279410

商品レビュー

2024/01/08

最後の訳者解説がすばらしい。全体を通して一番強烈だったのは「アウラ」か。時間の概念が古代メキシコの神への畏怖とともに狂ってくる傑作

2023/09/01

　メキシコの作家カルロス・フエンテスの短篇6篇－－表題2作の他に「チャック・モール」・「生命線」・「最後の恋」・「女王人形」－－を収録。
　各篇とも夢現や美醜といった相反するものが渾然一体となる作風。翻訳者の木村榮一氏の解説によると、メキシコ国外で誕生した作者はメキシコとは、メキシコ人とは何かというアイデンティティーの問題と常に向き合っていたらしく、それ故か収録作は“メキシコ的”なものを題材にしたものが多い印象だ。
　お気に入りは「チャック・モール」と「最後の恋」。前者はマヤ文明の雨の神チャック・モールの気配と蘇りが、後者は主人公の老醜が露わになる結末が少し怖かった。

2020/02/22

「アウラ」怖いよ。。「チャック・モール」この後どうなってしまうのか不気味。「女王人形」おぞましい。不思議な読書体験でした。