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素晴らしき夢・出稼ぎ 南米ブラジル人からのメッセージ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏プラーノ/柏書房 |
発売年月日 | 1995/11/15 |
JAN | 9784760111862 |
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素晴らしき夢・出稼ぎ
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素晴らしき夢・出稼ぎ
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とてもよかった。出稼ぎ〔著者はこの言い方は嫌いなようだけど〕に来たブラジル人が企画したもので新聞で記事を募集したらしい。経済的社会的に先の見えない祖国を旅立つときの不安と罪悪感、日本でのつらさというのは孤独、差別にあるのだと思った。遠い国から離れて〔世界で一番遠い場所である〕文化...
とてもよかった。出稼ぎ〔著者はこの言い方は嫌いなようだけど〕に来たブラジル人が企画したもので新聞で記事を募集したらしい。経済的社会的に先の見えない祖国を旅立つときの不安と罪悪感、日本でのつらさというのは孤独、差別にあるのだと思った。遠い国から離れて〔世界で一番遠い場所である〕文化や言葉の違いから、一番つらいことが家族と離れること、そして自分の夢を見失うことなのだ。皆夢のために日本に来たいわば『経済亡命者』。ブラジル人らしく日本人の差別的発言に答えいる部分、車の故障で間違えて『サルオネガイシマス』と言ったことなど笑える部分もあった。日本の悪口をいつまでも言う友人と日本の友人をつくった自分との差というエッセイからは努力がにじんでとれた。どんなに経済的につらくとも家族と共に暮らすことが幸せだというのにはまったくそうだと思った。幸せというのは何なのかということである。知識ばかりで日本のことを『冷たい』とか『経済』とかで決めつけてしまうのはやはり頭がおかたい、と思ってしまう部分もあったが。ここの記事を書いている人たちは日本で暮らすことについてPOSITIVEな印象をうける。ブラジルに一度は帰ったが失敗したがもう一度やりなおそうと決めて日本に帰ってきた若者もいた。日本にいる間に父が亡くなったり、遠いブラジルに息子や両親をおいてきたという人は『毎日カレンダーを見てブラジルに帰れる日を数えている』という。年齢や顔写真がでていないのでちょっとかんじがつかみずらかった、そういう点ではちょっと残念だった。 日本にいる間はここでのチャンスが最大限にいかしたいとか、祖国の役にたちたいだとか前向きで知性あふれる人も多かった。私はまだ『ブラジル人』のことを理解できていないとおもう。日本人だって一言では言い切れない。しかしやはりこの本を読んで、ブラジル人のおおらかさや明るさ、日本人の慎重さや律儀さ、さまざまなものをちゃんぷるーできたらいいのではと思った。最後に書いてあった『国際人になるというのは本来の日本人らしさに戻るということではないだろうか』というのは印象的であった。日本も経済発展後、あきらかに人情や人間同士のつきあいを忘れてしまったと思うからだ。しかし日本人は決して『閉鎖的』ではないし『冷たい』とは思わない。それはまさしく対話が足りないからでありただの決め付けでしかないし理解の不足でもある。それと同じく私たちはステレオタイプな『ブラジル人』を決め付けてしまいがちだがもっとオープンにいいところを見ようと思った。ブラジルが好き、というのはまさしく彼らはブラジルで生まれブラジルに育てられたからなのである。
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