科学的世界観 科学的知識に基づく世界の統一的把握とその帰結及び限界

桜井登(著者)

• 販売会社／発売会社: 近代文芸社/
• 発売年月日: 1995/09/30
• JAN: 9784773346527

商品レビュー

2017/05/22

　科学は細分化しすぎていて、個々の事例を見ていても何がどうつながっているのか、分からないことが多かった。この本は科学を俯瞰的に見たいという希望にそった内容だと思う。期待を添えて読み始めた。
　まず、第一章第一節、素粒子でつまずく。素粒子の分類とその作用について、文章で書かれているが（分類表もあるが）さっぱり。この本は自分の知っている分野では、内容の確認、知らない分野では大まかな枠組みを理解するのにいい本だと思った。
　やべーちょー面白い！紹介されるレベルは大学初級ぐらいだと思う。自分の知識でしらない分野について広く通説的なことをくみ取るのにいい本。図がないのが少し残念。表には感謝。これがなければ、自分で書きださないと理解できなかった。
　宇宙は無から始まる、この無について毎回ひっかかってしまう。まぁ仕方ないかと思い、知っている個所はすっ飛ばして読んでいく。
　第4節、脳の一部を取り出すことで、自殺衝動や不安の解消につながると書かれており、驚いた（特に2番目の方）。このことは聴いたことがあるが、実際に人間でやっていたとは。おどろきに値する。