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花物語(上)
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花物語(上)

吉屋信子(著者), 中原淳一

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花物語(上)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 1995/01/25
JAN 9784336036902

花物語(上)

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商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2018/09/27

面白かったです。 吉屋信子さんの切ないお話と、中原淳一さんの少女画がとてもうっとりと素敵。 少女の設定が似ているお話もありました。 少女が少女や女性に憧れる…というお話が、こんなに切なくて美しいとは。時代背景や言葉遣いも古めかしくて良いです。 「フリージア」「白百合」「三色菫」が...

面白かったです。 吉屋信子さんの切ないお話と、中原淳一さんの少女画がとてもうっとりと素敵。 少女の設定が似ているお話もありました。 少女が少女や女性に憧れる…というお話が、こんなに切なくて美しいとは。時代背景や言葉遣いも古めかしくて良いです。 「フリージア」「白百合」「三色菫」が好きでした。

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2011/12/23

図書館より。 前に一度、途中でギヴ・アップしてしまったので、再挑戦なう。 吉屋氏の少女小説の類は、古典類と同じく、心に余裕のあるときに、静かな場所でゆっくりとページを繰るのがふさわしい。 かぐわしい美文調は、混み合うバスの中や寒風吹きすさぶ屋外で震えながら読むよりも、お気にいり...

図書館より。 前に一度、途中でギヴ・アップしてしまったので、再挑戦なう。 吉屋氏の少女小説の類は、古典類と同じく、心に余裕のあるときに、静かな場所でゆっくりとページを繰るのがふさわしい。 かぐわしい美文調は、混み合うバスの中や寒風吹きすさぶ屋外で震えながら読むよりも、お気にいりの喫茶店で甘い珈琲をゆっくり飲みながら、あるいはおうちであったかくしてクラシックをかけながら、というシチュエーションがしっくりくる。。 花の名を冠した小品が、源氏物語と同じく54帖あるということだ。 本作・上巻で一番すきなのは「あやめ」。 駅のホームで雨に降られた女の子が、名前も知らない通りすがりのうつくしい乙女に傘をさしかけてもらって、「お持ちになって」と手渡されるだけの話。それだけなんだけど、雨の日の幻かと思うようなきれいな文章にうっとりする。 胸のなかがきれいなものでいっぱいになる心地がする。 どれも、恋愛というよりは、きれいな上級生や女学校の先生、お稽古のお師匠さん、通りすがりの御令嬢などの、優しく慈しみある目線やしぐさや心遣いに触れたとき、思わず「ほぅ…」とため息がもれてしまうような、女性らしい心のほんの一瞬の動きを雅々しい美文で綴ったもの。 最近、がさつで人の心の機微やゆったりした他人への寛容といった気持ちを忘れがちになっていた自分のぎすぎすした心持に、そっと花の香りの甘い潤滑油を流されたような夢見る気持ちになった。  

Posted by ブクログ

2009/08/03

昭和十年代、「少女の友」に連載された、少女と少女の美しくも儚くあわれな青春を、流麗で雅やかな筆致で描き出した吉屋信子の傑作の上巻。 と、大げさに書いたつもりですがこれは本当。すごいですよ、寂聴さん読んだ時もまるで王朝文学の女流作家が現代によみがえったみたいだワァと思ったけど、吉屋...

昭和十年代、「少女の友」に連載された、少女と少女の美しくも儚くあわれな青春を、流麗で雅やかな筆致で描き出した吉屋信子の傑作の上巻。 と、大げさに書いたつもりですがこれは本当。すごいですよ、寂聴さん読んだ時もまるで王朝文学の女流作家が現代によみがえったみたいだワァと思ったけど、吉屋信子はガチでそのまま生きてきたかのようです。どの文章をとってもいちいちふつくしい。とても勉強になります。 そして少女同士の、いわゆる百合的な関係が綴られるわけですが、ちっともいやらしくなくてとてもピュアなのです。甘いし美しいし、だけれどそう麗しい最後が多いわけでなく、悲しい結末も多々あって、その辺り時代の陰というか隷属的な存在であった女性の儚さを萌芽をみるようでしたね。 一番好き・印象に残って泣きそうにもなったのは「三色菫」です。「紅梅・白梅」も「フリージア」「福寿草」もいいな。話数が結構膨大なので、ひとつひとつ覚えておくのが大変です。好きな話だけ出来るだけちゃんと覚えておこう… で、この厚さであと二冊も続く…た、耐えられるかしら私。

Posted by ブクログ

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