フランケンシュタインの子供 角川ホラー文庫

アンソロジー(著者), メアリー・シェリー(著者), ハーマン・メルヴィル(著者), ジェローム・K.ジェローム(著者), E.E.ケレット(著者), H.P.ラヴクラフト(著者), カート・ヴォネガット・ジュニア(著者), 風間賢二(編者)

• 内容紹介: 内容:変身 メアリ-・シェリ-著 臼田昭訳. よみがえった男 メアリ-・シェリ-著 安野玲訳. 鐘塔 ハ-マン・メルヴィル著 杉浦銀策訳. ダンシング・パ-トナ- ジェロ-ム・K.ジェロ-ム著 井上一夫訳. 新フランケンシュタイン E.E.ケレット著 田中誠訳. 死体蘇生者ハ-バ-ト・ウェスト H.P.ラヴクラフト著 片岡しのぶ訳. フランケンシュタインの花嫁 ジョン・L.ボルダ-スト-ン,ウィリアム・ハ-ルバット著 風間賢二訳. 愛しのヘレン レスタ-・デル・リイ著 福島正実訳. 腹話術奇談 ジョン・コリア著 中西秀男訳. ついに明かされるフランケンシュタイン伝説の真相 ハリ-・ハリスン著 安野玲訳. プロットが肝心 ロバ-ト・ブロック著 伊藤典夫訳. 不屈の精神 カ-ト・ヴォネガット・ジュニア著 池沢夏樹訳
• 販売会社／発売会社: 角川書店
• 発売年月日: 1995/01/10
• JAN: 9784042710028

商品レビュー

2010/05/04

タイトル通り、「フランケンシュタイン」にまつわるテーマのアンソロジー。乱暴な括り方をするなら、よりSF的なのが「人造人間」テーマ、つまりマッドサイエンティスト、あるいはロボットを扱ったものになり、そしてホラー的なのが「屍体蘇生」つまりゾンビをテーマとしたもの、と言えるかもしれない。ホラー的作品で言えばラヴクラフトの「死体蘇生者　ハーバート・ウェスト」がかなり気味が悪く印象的なんだが、それよりも印象的だったのはロボットテーマのデル・リイ著「愛しのヘレン」。SF的なドタバタのラブコメディのようだが……最後の1行の切なさは心に沁みる。