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密やかな結晶
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密やかな結晶

小川洋子(著者)

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密やかな結晶

定価 ¥1,816

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1994/01/25
JAN 9784062058438

密やかな結晶

¥385

商品レビュー

4

25件のお客様レビュー

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2022/01/24

<消滅>という単語を辞書で調べてしまった。 自分が失うことと、世の中から消えてしまうこと、そこにどんな意味があるのか、またはないのか、と、ずっと考えながら読んだ。 答えはまだでない。

Posted by ブクログ

2020/12/13

世界からひとつひとつ 何かが消滅していく物語 「消滅」が起きる朝には空気がいつもと違っている。 何が消滅したのかすぐに気づくこともあれば、 その日生活をしながら気づくこともある。 大半の人にとってその儀式は当たり前のことで 嘆いたり悲しんだりする対象のものではない そのうち消...

世界からひとつひとつ 何かが消滅していく物語 「消滅」が起きる朝には空気がいつもと違っている。 何が消滅したのかすぐに気づくこともあれば、 その日生活をしながら気づくこともある。 大半の人にとってその儀式は当たり前のことで 嘆いたり悲しんだりする対象のものではない そのうち消滅したことすら忘れて 心の中の空っぽは増えるけど 日常はちゃんといつも通り続いていく。 一部の「消滅」の影響を受けない人たちは 秘密警察による「記憶狩り」を恐れながら 周りの人と同化するよう息をひそめて暮している。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 何かが消えたとき それに気づくほうが幸せだろうか?    気づかないほうが幸せだろうか? 私はこの物語を読み終わったとき、悲しかった。 とても静かで寂しくて、でもどこか美しい悲しさを感じた。 消えてしまったことを覚えているから、悲しみを感じられるのだ。 そしてこの本そのものが「密やかな結晶」なのだと思った。

Posted by ブクログ

2020/12/06

奇妙な話だった。じわじわと人々のすべてを消滅させていく権力の不気味さ。自分を失わずしっかりと生きていこうとする主人公たち。秘密警察のリアリティ。 これは私たちの社会のことか。だとすると結末が哀しい。

Posted by ブクログ

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