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百億人が食べて生きる 21世紀の世界人口と食糧
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | コープ出版/ |
発売年月日 | 1994/06/15 |
JAN | 9784873320441 |
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百億人が食べて生きる
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20年前に出版された書籍であるが、人口と食糧生産(≒エネルギー問題)は悪化の一途をたどっているように思える。 農水省の発表によれば、平成24年度の日本の食料自給率はカロリーベースで39%に過ぎず、残る部分は輸入に頼る。そのうち20%を消費しないまま破棄している。このあたりは、...
20年前に出版された書籍であるが、人口と食糧生産(≒エネルギー問題)は悪化の一途をたどっているように思える。 農水省の発表によれば、平成24年度の日本の食料自給率はカロリーベースで39%に過ぎず、残る部分は輸入に頼る。そのうち20%を消費しないまま破棄している。このあたりは、もはや周知の事実だろう。 この問題に対して「世界中には飢えた子供がいるのに、けしからん!」という情緒的な反応はさておき、そもそもこのままでは近い将来、こうした「カネにモノを言わせた食糧輸入モデル」自体が立ち行かなくなる。 市場経済の都合にのっとれば、最も労働力や地代の安い国で集約的に行なう大規模農業が合理的に思えるけれど、普通に考えればわかるように、このやり方は環境への負荷があまりにも高い。地下水の枯渇、農薬の大量使用による土壌汚染、大規模な施肥による塩類の過剰蓄積は、土壌の砂漠化を早める。さらに、輸送プロセスでのエネルギー諸費に伴う汚染に加わる。 いわば集約型の大規模農業は、大地に対して化石燃料をドーピングすることで成り立っている。過剰なドーピングは、著しく選手生命を短くする。 なにより、単一作物のプランテーションは、凶作になった場合のリスクがあまりにも大きい。生産国が輸出禁止措置をとった場合に代替プランがなければ、どれだけ外貨を保有していようとも飢饉の発生は免れない。 お世話になった料理研究家の先生は、ことあるごとに「四里四方のもの、その季節の旬のものを食べるのが身体に一番よい」と言っていたが、これは同時に社会にとって望ましい形なのだろう。 国として、というのも当然ではあるが、もっと小さな単位で食糧自給率を上げていくことが、結局は皆が幸せになる道であるように思われる。どれだけ文明が進んでも、食糧生産は自然に、とりわけ大地にその多くを依存している。やはり農業生産物は工業製品とは根本的に違う。 まぁ、そんな難しく考えなくとも、単純に庭に果樹が植わっていたら、もしくはベランダ菜園があったら、なんだかそれだけで豊かな気持ちになれる気がしますしね。
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