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橋のない川(第7部) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 1994/07/28 |
JAN | 9784101137124 |
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橋のない川(第7部)
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橋のない川(第7部)
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
胸がきゅっと詰まる。 地主から年貢を取られ自分らには米も何も残らず、シャバシャバの玄米粥を啜る。 そんな窮屈な人らの願いは農地解放された時、米を売って金持ちになることではないのだ。「白飯に炊いて…腹一杯、食いまんネ。そしたら、もう、極楽や。」 人の心の美しさは、図り知ることがで...
胸がきゅっと詰まる。 地主から年貢を取られ自分らには米も何も残らず、シャバシャバの玄米粥を啜る。 そんな窮屈な人らの願いは農地解放された時、米を売って金持ちになることではないのだ。「白飯に炊いて…腹一杯、食いまんネ。そしたら、もう、極楽や。」 人の心の美しさは、図り知ることができない。 章の終わり一文が自然の素朴さを歌うようで、毎回ため息の出る美しさだった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
小学校で先生が「人間に一番近い動物は?」。大半は「猿です。」一部の生徒は「エタです。」住井すゑさん(1902.1.7~1997.6.16)の「橋のない川」に橋を架ける作業、お疲れ様でした。第6部で一旦筆を置いたものの、90歳で第7部を完成! 「橋のない川(七)」平4.9刊行、399頁。ご本人は8部、9部への意欲を持たれていました。第7部は孝二とまちえに注目して読みました。きっと川に頑丈な橋が架かるものと信じ、全3670頁を読み終えました。大河小説でした。
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読み始めは、咀嚼し辛い感情だったが読み進むにつれ、40年前がどんどん膨らんできた。怒涛の想いで一気読み。住井さんが30年余にわたり書き続けた大河のうねりは滔々と泊る所を知らない・・それどころか「福祉」というカテゴリーで21C の社会で新たな視点で対峙している。最終巻と言えども筆者...
読み始めは、咀嚼し辛い感情だったが読み進むにつれ、40年前がどんどん膨らんできた。怒涛の想いで一気読み。住井さんが30年余にわたり書き続けた大河のうねりは滔々と泊る所を知らない・・それどころか「福祉」というカテゴリーで21C の社会で新たな視点で対峙している。最終巻と言えども筆者死去によるそれでピリオドが打たれたわけだが、新たな書き手に期待はしない(風と共に去りぬの様に換骨奪胎の可能性)牛久の沼から下界を見下ろし小森の行方を微笑みつつ❓憂いの❓面持ちで眺めている事だろう。 昭和2年と言えば日本が最も暗黒の時間に突入して行く前夜・・それから令和に至る時間は生き証人もいるし、法の仕組みも変わっている。何といっても大日本帝国が消え、日本国になった。水平社はもとより、天皇制、家族観、農業形態etc 天地がひっくり返っている。 しかし、この時間があって、今に連なることを次世代にぜひとも伝えたい。 孝二、熊ちゃんはもう存命じゃないだろう・・信吉が言った「末代の栄誉」はもはや死語なのだ。
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