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源氏物語(1) 新編日本古典文学全集20
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商品詳細
内容紹介 | 内容:桐壷.帚木.空蝉.夕顔.若紫.末摘花.紅葉賀.花宴. 解説 |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 1994/03/01 |
JAN | 9784096580202 |
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源氏物語(1)
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
かなりいろいろな源氏物語の注釈やら現代訳やら 読んで(眺めて)きたけれど、 私にとっては、このシリーズが最高! とても解りやすいし、見やすいし、読みやすい。 宝物のように、大事に大事に 読んでいきます。 (全6巻)
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作家さんが訳したやつは今まで読んできましたが原作は初めてです! といっても原文ではなくもっぱら現代語訳が中心、気になった個所を原文で読み、頭注を読み、という形ですが。 いややはりすごいですね『源氏物語』 作者のトリックがなんともすごい。でもあまりにも構成がうまくて、やはり書き写...
作家さんが訳したやつは今まで読んできましたが原作は初めてです! といっても原文ではなくもっぱら現代語訳が中心、気になった個所を原文で読み、頭注を読み、という形ですが。 いややはりすごいですね『源氏物語』 作者のトリックがなんともすごい。でもあまりにも構成がうまくて、やはり書き写していくうちに誰かが意図的に話の内容を変えていったのではないかとも考えてしまいます。 原本がないので確かめようのないことですが、実際に青表紙本、河内本、別本と主に三種類に分けられていますし。 『原本』が実はまだ日本のどこかに眠っていないかと私は思っているのですが、好きな人は喉から手がでるほどほしいでしょうね。 桐壷~花宴 の間で私が一番に感嘆したのは夕顔巻です。 あの恐怖への圧倒的描写力。現代に住む私たちは想像で当時の夜や物の怪への恐怖、空き家の荒れ具合、匂い、風の感じ、時の流れなどなどを想像するしかありませんがリアタイで読んでいた人々にはもっと作品が身近に感じられたことでしょう。 現代に生きるわたしでさえとても怖く思いました。 そして光源氏のあわてっぷり。夕顔を間接的に死なせてしまったことには怒りを覚えますが年齢を考えるとさっきまでいっしょにいた彼女が突然死したらパニックに陥るよなぁ、坊ちゃん育ちやもんなぁと納得してしましました。仕方ないかなという気にもなります。 惟光の働きっぷりが有能です。上に立つ人がああだと下はしっかりするものなんですかね。 頭注にも触れていましたが「夕顔の屍を車に抱き乗せる条は、凄絶の美がある」、正にその通りですね。車が死体を運ぶということにも私は恐怖を覚えました。 家に引きこもっておびえる光源氏にお見舞いにくる頭の中将。彼は光のウソに気づきます、頭注では「秘密をかぎつけてからかうことを忘れない頭中将の悪友ぶりに生彩がある」とありますが、私はそれに加えて頭の中将のカンの良さに彼のカッコよさを、そして帰ろうとしたけど引き返してウソを見破ったことを告げるその方法に演出の巧みさを感じました。 読んでいくうちに紫の上が「若君」と「女君」とに分けられていることにきづいたのですがさすが頭注(というか長年研究されてきた『源氏物語』)きちんと指摘していました。 主に現代語訳をよんでストーリーを追っているのですが、すごいなと思うのはここから発展させる研究者の皆様です。一文一文からよくもあんなに研究ができるなと。その探究心や考察力には脱帽します。 研究されていない分野、ほかに何が残っているんですかね。まだまだこれからも発展し続けることはできるのでしょうか。
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過去に何度か挫折した「源氏物語」。 この新編日本古典文学全集は、現代訳がついているので重宝している。 今回は源氏物語の世界に対し、多少は理解が進んだ感じがする。 源氏物語(1)は、桐壺〜花宴までを収録。 第一巻では、光る君の生い立ちと成長を中心に描かれている。 ここで重要に...
過去に何度か挫折した「源氏物語」。 この新編日本古典文学全集は、現代訳がついているので重宝している。 今回は源氏物語の世界に対し、多少は理解が進んだ感じがする。 源氏物語(1)は、桐壺〜花宴までを収録。 第一巻では、光る君の生い立ちと成長を中心に描かれている。 ここで重要になってくるのが、光の君の母の存在。 幼くして死に別れとなった母の幻影を、光る君は女性に投影し、追い求める。 桐壺〜帚木で展開されるのは「母恋しの物語」といった印象である。 光る君が前半生において追い求める女性として登場するのが藤壷。 このふたりの関係が、物語全編を通して語られる重要なシークエンスとなる。 それゆえ、光る君と藤壷が結ばれるシーンというのは重要であるはずなのだが、桐壺にも帚木にもない。 桐壺と帚木の間には、もう一冊存在していたのではないかという説があるらしいが、私もそれに賛同したい。 光る君と藤壷、それと光る君と伊予守の女房の出会いについて語られていないのは不自然である。 物語のつながりとしても、桐壺→帚木は弱い。 存在していたら、前半で最もスキャンダラスな愛憎劇が展開されていると考えられる。 光る君と藤壺は義理の母子にあたり、皇后が不義密通をはたらくという、世にもおぞましい展開であるからだ。 残念なことに、現在では失われているらしい。 ただ、想像力を豊かにするなら、この巻に描かれているスキャンダラスな内容を封印すべく、失ったことにしたということも、ありえるのではないか?。。。。 それと、特に面白かったのが、帚木。 主人公、光る君とその仲間たちが、夜通し女談義にふけるシーンがあるのだが、このシーンは素晴らしい。 平安時代の男子会といったところでしょうか。 ココでは、かなり笑いました。 全体としては、面白かったものの、現代訳においても所々混乱するような記述もあったりしますので、じっくり読みたい方にオススメです。 また、漫画や小説では満足できないが、挫折するのもイヤというワガママな読者にも向いていると思います。
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