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五分後の世界
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
| 発売年月日 | 1994/03/27 |
| JAN | 9784877280048 |

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商品レビュー
3.8
20件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上龍の『五分後の世界』がおもしろい! 数年前に読んだときよりも、感動の度合いが増しておりますぞ。(成長したのかな。にまにま。) 物語の舞台は、第二次世界大戦で降伏を拒否し、「本土決戦」を継続したもう一つの日本。 「ポツダム宣言」を受諾せず、連合国軍との凄絶な地上戦を戦い抜いた末、日本人は山岳地帯の地下へと潜り、独自の軍事国家を築き上げている。 山岳地帯に籠城しての長期戦。「日本の地形」を味方につければ、日本が優位に立てるのではないか。そんな歴史の「if」には、ある種のロマンさえ感じてしまうよな! 『五分後の世界』で描かれる世界観は、どこか幻想的で物語的な美しさがあって好き。(椎名誠のアドバードや武装島田倉庫も同じような気持ちになる。) 主人公の小田桐は、いわば「現代」から迷い込んでしまった異分子くん。 彼には、私に属する「ゆとり世代」特有の、どこか「ひ弱」で「空虚」な気配がある。 だからこそ、小田桐の「泣きポイント」には、私も共鳴してしまうかも。(笑) 例えば、アンダーグラウンドの地下深くにある、ファミレスのような簡素な食堂でのシーン。 小田桐の斜め前に座っていた、父・母・4歳くらいの娘・6歳くらいの息子の四人家族。育ち盛りの息子は、早々にオムライスを食べ終えてしまう。父親が「うどんを頼もうか?」と促すと、息子は「お父さんの食券がなくなってしまう」と遠慮する。妹は「お兄ちゃんに私の分をあげる」と言い、母親は「あなたは自分の分を食べるのが仕事よ」と諭して月見うどんを追加注文する。父親は息子に「美味しいか?」と問い、息子が幸せそうにうどんを啜る。 その家族の光景を見て、小田桐は涙を流す。(私も、ここで泣いた) 子供を「労働力」と見なした昭和初期以前の価値観とも違う。現代(平成以降)の、子供をチワワのように愛玩する感覚とも違う。 そこにあるのは、互いを一人の「生を共にする仲間」として尊重し、犠牲を厭わない、純粋で強固な家族の絆だ。 さらに、小田桐が命懸けの「ゲリラ戦」から帰還した際のシーンも忘れられない。 指揮官に「スパイ容疑」で射殺されそうになった瞬間、彼の戦いを見ていた日本兵が「奴は戦っていた」と庇う。その兵士の瞳には、現代の社会では決して出会えないような、真っ直ぐな「眼差し」がある。 その彼に「お前はよくやった」と認められた瞬間、「もう十分だ」みたいな気持ちで、小田桐は号泣する。その気持ちが、今の私には本当によくわかるのだ。 平成という時代に、尊敬できる「大人」がどれほどいただろうか。誰もが自分の保身と利益に汲々としていた時代。そんな中で、「この人に認められたのなら、もう十分だ。」と思えるような他者に出会えた小田桐くん‥。 ラストのゲリラ戦では、小田桐はかつてないほど生き生きとした表情を見せる。 働かなくても「働いているふり」ができて、生かされてしまう、現代の代償とも言える無痛社会! 仲間を救うために自らの命を賭けて戦う! その極限状態の中で、小田桐くんは初めて「生きている意味」を掴み取ったのかもしれない。 はうあー。いいですね。。 思うんですけどね。もしも、私に苦労を共にした尊敬する友がいなかったら‥ほぼ確実に、AIに依存した生き方を選んでいたのではないかなー、と。 そう思うと、恐怖?を感じます。 (今の不透明な感じの世界も) さてさて。まだ「本土決戦」を舞台にしたvrに浸りたい気分なので、次は、小松左京でも読もうかな。
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戦後日本って結局はアメリカの属国になったよな。マツザワ少尉の言葉は確かにその通りだ。日本のものってなくなってきているよ。外国のものを取り入れるのではなくて日本のものをアップグレードするようなことを考えていかないと日本文化が消滅してしまう。アップグレードとか横文字使ったけども。 独...
戦後日本って結局はアメリカの属国になったよな。マツザワ少尉の言葉は確かにその通りだ。日本のものってなくなってきているよ。外国のものを取り入れるのではなくて日本のものをアップグレードするようなことを考えていかないと日本文化が消滅してしまう。アップグレードとか横文字使ったけども。 独立できていないように思うけれど、もう独立はできない。 こんなところで終わりかよって思ったら続編があった。 マツザワ少尉のセリフ 「沖縄を犠牲にして無条件降伏した場合は、最終的にアメリカの価値観の奴隷状態になるという予測が出ました、経済的な発展のレベルは何段階かありますが、結果は基本的には同じことで、つまりアメリカ人が持つある理想的な生活の様式をとり入れて、そのこと自体を異常だと気付かないということ、文化的な危機感は限りなくゼロに近づいていくので、例えば日本人だけが持つ精神性の良い部分を、アメリカが理解せざるを得ないような形にして発信するという可能性はなくなります、そうですね、アメリカでとてももてはやされている生活のスタイルがそのまま日本でももてはやされる、それに近い状況になるということでしたね、政治的にはアメリカの顔色をうかがってアメリカの望むような政策をとるしかなくなる、外交面では特にその傾向が強くて、日本の政治力、政治的影響力は国際的にゼロかもしくはマイナスになります、マイナスという意味は、日本の外交能力のなさ、外交政策決定力のなさが国際的なトラブルの原因になることもあり得るということです、具体的に言うと、アメリカ人が着ている服を着たがる、アメリカ人の好あな所を聞きたがる、アメリカ人が見たがる映画を見たがる、アメリカ人が好きなスポーツをしたがる、ものすごく極端に青えば、ラジオからは英語が流れて、街の看板もアルファベットばかりになり、人々は金色や赤に髪を染めて、意味もわからないのにアメリカの歌に合わせて踊る、というところでしょうか、そしてそれが異常なことだと気付くことができないくらいの奴隷状態に陥る、それにしてもあなたを見てると、やはりシミュレーションにすぎないということがよくわかります、あなたは髪を金色に染めたりしていません」 マッザワ少前はそう言って小田桐に笑いかけた。いや本当は今あなたが言った通りなんです、と小田桐は言おうとして、止めた。
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うーん…最初は面白いと思ったんだけど…何もスッキリしないまま終わってしまった。 音楽家の話が長すぎじゃない?何がしたいのかよく分からなかった。 相性が悪いのか私の読解力不足なのか…
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