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ナインティーズ 河出文庫橋本治コレクション
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ナインティーズ 河出文庫橋本治コレクション

橋本治(著者)

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ナインティーズ 河出文庫橋本治コレクション

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 1994/03/04
JAN 9784309404103

ナインティーズ

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2014/02/24

『'89』上・下(河出文庫)の続編。日本の政治状況と、湾岸戦争当時の世界状況、そしてバブル以後の世界を生きるための心構えを、一つの論理で解き明かそうとしています。 日本の政治が多様化し、しかもそれをただ「多様化」と呼ぶだけで何も変わらない、そんな状況になったのは、日本...

『'89』上・下(河出文庫)の続編。日本の政治状況と、湾岸戦争当時の世界状況、そしてバブル以後の世界を生きるための心構えを、一つの論理で解き明かそうとしています。 日本の政治が多様化し、しかもそれをただ「多様化」と呼ぶだけで何も変わらない、そんな状況になったのは、日本人が自分で変えようとしないからだと著者は言います。そこから著者は、ではなぜ日本人は自分で何とかしようと考えないのか、と問います。そしてこの問いは、葛藤のないまま育ってしまった子どもの生き方への問いとリンクさせられます。 さらに著者は、近代の西洋人が神との戦いを通じてアイデンティティを獲得していった歴史をたどって、日本のおかれている状況の特殊性を浮き彫りにします。と同時に、そうしたアイデンティティの獲得に躍起になって取り組んだ「市民」と、そうした戦いを経ていない「民衆」との対立が、アメリカとアラブ世界との対立の根源にあるという主張が展開されていきます。 こうした世界状況と対比すると、江戸時代に徳川幕府によって宗教が骨抜きにされてしまった日本は、神との葛藤を経験することのないまま現代に至ってしまったために、他者と厳しく渡り合うアイデンティティが個に求められることのない、指導者抜きのファシズムに身を浸していると論じられ、日本が湾岸戦争に代表される世界の動向の本質を理解できないのもこのことに基づいていると語られています。

Posted by ブクログ