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官僚亡国論
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官僚亡国論

屋山太郎【著】

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官僚亡国論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1993/12/20
JAN 9784103725039

官僚亡国論

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2023/06/13

立花隆が褒めていたので今更ながら読んだ。が,失敗だった。 著者の来歴を見て悪い予感がした通り, 展開される主張はいわゆる「識者」の意見と自身の生活範囲でのエピソードのみ。 私は定量的データがすべてとは思っていないが, 現状を批判し改善案を提示するなら少なくとも, 上記のような定性...

立花隆が褒めていたので今更ながら読んだ。が,失敗だった。 著者の来歴を見て悪い予感がした通り, 展開される主張はいわゆる「識者」の意見と自身の生活範囲でのエピソードのみ。 私は定量的データがすべてとは思っていないが, 現状を批判し改善案を提示するなら少なくとも, 上記のような定性的データ以外の根拠を提示してしかるべきではないか。 そうでなければ従来の「経験と勘」にもとづく政策立案と何が違うのか。 もうひとつ致命的なのは,政策のトレードオフに対する視線が欠落していること。 著者が贔屓にする道州制や地方自治には,運営コストや住人の移動に伴う煩雑さが伴うが,そうした短所を考慮した痕跡もない。 本書の執筆時期と現在との時間的距離は, この著者の主張の限界をはからずも露呈している。 たとえば著者が糾弾してやまない大学。 それ以降,国が大学に介入し,「改革」し,法人化した結果,日本の大学の研究力ははたしてどうなったか。 こういう人がジャーナリストであったことを幸い(政策立案にかかわらなかったという意味で)にも,また恐ろしくも思う。

Posted by ブクログ

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