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原典訳 チベットの死者の書 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1993/06/10 |
JAN | 9784480080677 |
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原典訳 チベットの死者の書
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
宗教というと生前に厳しい修行をしなければ救われないものだとばかり思っていたがどうも違うらしい。 何重にもセーフティーネットがありそれぞれの段階の仏様に帰依すれば解脱に至る。 オルダス・ハクスリーの「知覚の扉」やマイケル・ポーランの「幻覚剤は役に立つか」で著される現代人がサイケデ...
宗教というと生前に厳しい修行をしなければ救われないものだとばかり思っていたがどうも違うらしい。 何重にもセーフティーネットがありそれぞれの段階の仏様に帰依すれば解脱に至る。 オルダス・ハクスリーの「知覚の扉」やマイケル・ポーランの「幻覚剤は役に立つか」で著される現代人がサイケデリックでトリップした際の体験に類似する点があることも興味深い。
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この書籍に手を出したのは、きっかけを辿るとミッドナイトゴスペル。と言う番組なのだが、ミッドナイトゴスペルからサイケへサイケからティモシーリアリーへ、ティモシーリアリーからこの書籍へ。と言う流れで有る。因みにこの書籍に手をつかる最中に改めて出逢ったユングは非常に良い出会いであったが...
この書籍に手を出したのは、きっかけを辿るとミッドナイトゴスペル。と言う番組なのだが、ミッドナイトゴスペルからサイケへサイケからティモシーリアリーへ、ティモシーリアリーからこの書籍へ。と言う流れで有る。因みにこの書籍に手をつかる最中に改めて出逢ったユングは非常に良い出会いであったが、この書籍のおかげで気付けた、仏教の兄弟の存在についてもこれから接していくところで有る。 今この世に広がりつつあるヴィーガン、ベジタリアンの流れの中心となるジャイナ教のマハヴィーラにも再開できる機会が得られた。と言うことは非常に良い機会である。と堰を切ったように流れ出る感謝が本書の評価を裏付けている。と思う◎ この世に絶対はないはずだが、絶対があるのは死のみで死があるのは生があるからだと言うことに気付け、生はゆらぎが作り出した賜物だと言うことに行き着いたのも幸いだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
死の瞬間から、次の生を受けて転生するまでの間、魂がどのような状況に置かれ、どのようにすれば正しく解脱し正しい次の生を得られるのか、というチベット宗教の死生観について詳説されている。 特に中盤、胎の入り口を閉ざすための方法が幾重にも段階をふんで書かれているのが面白い。仏となるための正しいプロセスを早々に達成できた人は解脱できるのだが、それができない人のために、5回ほどのチャンス(胎の入り口を閉ざす方法)が書かれていて、これを読むとチベットの人々は「仏になる」ということがそれなりに困難で、一筋縄ではいかないという諦観を持ち、それでも仏になるためにどうすればいいのか、という苦悶を重ねてこの境地に至ったのだろう、ということが分かる。良いことをしてればアッサリと天国に行けますよ、とか言われるより、よっぽど現実味があって人間臭くて信用できる。 仏や女神、悪鬼などは文章内に非常に多く出てくるが、都度、詳しく補注で開設されているので、読み進めるのはそれほど難しくない。 チベットの独特の死生観を比較的平易に学べる良書。
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