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王朝序曲(下) 誰か言う「千家花ならぬはなし」と
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 1993/12/20 |
JAN | 9784048727716 |
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王朝序曲(下)
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
平城京から長岡京を挟んで平安京へと旧来の政治からの脱却を目指す桓武天皇とその後に続く天皇たちの御代、古代律令時代から平安時代への移り変わりを、藤原氏の兄弟を中心に描いた一冊。 政治の理想と親子、男女の愛憎が絡み合う世界ははじめとっつきにくくもあるが、終盤主人公の冬嗣が一気に動くあ...
平城京から長岡京を挟んで平安京へと旧来の政治からの脱却を目指す桓武天皇とその後に続く天皇たちの御代、古代律令時代から平安時代への移り変わりを、藤原氏の兄弟を中心に描いた一冊。 政治の理想と親子、男女の愛憎が絡み合う世界ははじめとっつきにくくもあるが、終盤主人公の冬嗣が一気に動くあたりは嵯峨天皇の人柄もあってどこか清々しさも感じさせられた。これから王朝時代、そして藤原氏の外戚政治が本格化する時代が始まると思うと感慨もひとしお。
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歴史を女性側から見ると、違う景色が見えますね。 冬嗣はたしかに北家の人間だけど。 婚姻関係をたどると…。 今に続く北家の祖?がこんなに、パッとしない人だったなんて!
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下巻です。再読ですけど。 上巻は桓武天皇の孤立奮闘する様が痛々しくて辛かったけれど、本巻では桓武から平城、嵯峨と天皇が移り変わる様が鮮やかで、読んでて気持ち良かったです。 嵯峨の性格と冬嗣の手腕がうまく融合し、本当の意味での「平安」時代に突入するところに日本らしさを感じ、とて...
下巻です。再読ですけど。 上巻は桓武天皇の孤立奮闘する様が痛々しくて辛かったけれど、本巻では桓武から平城、嵯峨と天皇が移り変わる様が鮮やかで、読んでて気持ち良かったです。 嵯峨の性格と冬嗣の手腕がうまく融合し、本当の意味での「平安」時代に突入するところに日本らしさを感じ、とても感銘を受けました。 なぜなら、嵯峨天皇の時代以後、保元の乱が起こるまでの約350年間、日本では死刑が停止されるからです。 もちろん律令が改定されたわけではなく法的には死刑は存在したので、法律に照らして死刑とされたものの、天皇の意向によって減刑される、という形がとられていたみたいなんですけど。 これは文治主義、儒教・仏教思想の浸透、ということにもなるのですが、その起点にあるのは嵯峨の趣向であり、私にはそれが日本人の気質のような気がするのです。 世界史を勉強するとほとんどが下剋上である中、天皇家の血筋が守られてきた平和気質を、私は日本人として誇りに思っているのです!
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