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西遊記(訳:中野美代子)(7) 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2005/06/05 |
JAN | 9784003202074 |
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西遊記(訳:中野美代子)(7)
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
西遊記の敵ってこんな…
西遊記の敵ってこんなにも多かったのかとただただ驚くばかりです。前途多難です。
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牛魔王と羅刹女の退治、祭賽国で塔の掃除(呪術的な行為か)をして金光寺を復興、二郎神の力を借りて九頭虫(万聖竜王の一族、牛魔王の友)を退治、荊刺嶺では三蔵が木の妖怪にさらわれて詩を読む。黄眉大王(弥勒菩薩の金つき童子)が小雷音寺で三蔵らを捕らえてしまい、二十八宿や小張太子(真武天尊...
牛魔王と羅刹女の退治、祭賽国で塔の掃除(呪術的な行為か)をして金光寺を復興、二郎神の力を借りて九頭虫(万聖竜王の一族、牛魔王の友)を退治、荊刺嶺では三蔵が木の妖怪にさらわれて詩を読む。黄眉大王(弥勒菩薩の金つき童子)が小雷音寺で三蔵らを捕らえてしまい、二十八宿や小張太子(真武天尊の部下)、五竜などをに応援をたのむ。駝羅荘でうわばみを退治し、腐乱した柿だらけの道を八戒が清める。そして、朱紫国に行き、悟空が医者になって国王の病をなおし、三つの鈴をもつ賽太歳のもとに捕らえられた金聖皇后を救出に悟空が忍び込むまで。 『西遊記』(岩波文庫・七)、第七十回まで読んだ。面白かったのは、黄眉大王が「小雷音寺」を作って、如来に化けて三蔵らを捕らえるところ(第六十五回)。妖怪どもが偽のゴールを作っているとか、じつに頭脳戦になっているのである。こういう活劇ものというのは、ある程度までいくと主人公たちの強さは分かるので、どういう敵役がでてくるんだろうという楽しみ方になる。いわゆる悪役のほうがバラエティーがあるのだ。 この他にも、三蔵がさらわれて樹の妖怪と仏教を論じたり、しりとりで詩を読んだり、同じ韻で唱和したりする回もある(第六十四回)。八戒が巨大化して、熟れた柿が数十里の間落ちていて臭くてたまらない道をブルドーザーみたいに清めるところもある(第六十七回)。 この巻の最後は朱紫国の話なのだが、孫悟空が医者になって国王を治療することになるのだが、医学の蘊蓄がいろいろと語られている。それで、金聖皇后をさらった賽太歳という妖怪の部下と戦うことになる。 その描写に乒乓という文字が出てくる。現代では乒乓球(卓球)くらいにしか使われないが、17世紀にはこういう文字遊びがあったらしい(第七十回)。
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※このレビューにはネタバレを含みます
旅は続く。この巻で特に面白かったのが、孫悟空が病に伏せる王に薬を処方するくだり。国中から多くの薬の素材を集めさせながら、使ったのは2つだけ。あとは馬の尿と雨水で薬のできあがり(もちろん王は知らない)。それで王の腹がくだって、体内に残留していた固形物がでて、王は健康を取り戻す(もちろん王は薬の効果と信じている)。病は気から。薬が効くのも気持ち次第。
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