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ベラルーシの林檎
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岸恵子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞/
発売年月日 1993/10/15
JAN 9784022566737

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商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2023/06/30

『ベイルート961時間』に引き続き、こちらもパリ在住の女性。 『岸惠子自伝』(2021年刊)で本書を知ったのだが、こちら(1993年刊)はざっくりと彼女の歩みを辿った感じ。読む順番としては正解だったかも。 「窓はひとりでは開かない。窓は自分で開け、自分が身を乗り出さなければ空気...

『ベイルート961時間』に引き続き、こちらもパリ在住の女性。 『岸惠子自伝』(2021年刊)で本書を知ったのだが、こちら(1993年刊)はざっくりと彼女の歩みを辿った感じ。読む順番としては正解だったかも。 「窓はひとりでは開かない。窓は自分で開け、自分が身を乗り出さなければ空気は変わらないのである」 岸惠子さん。 生粋の浜っこで一人っ子。横浜の海や港祭りに花火と、「何でも好きになる子供」だった。 12歳の頃横浜大空襲で罹災して以来、まるで子供らしさから脱皮するかのように「大人は誰も信じない」と決心。文学にバレエ、女優業と好奇心の赴くまま、一心不乱に好きなことに取り組んだ。24歳で仏監督であり医師のイヴ・シャンピ氏と国際結婚を果たし、パリに移住する。 一世を風靡した『君の名は』よりも、出国直前に出演した『雪国』のエピソードにページを割かれていたのが少し意外だった。(フランス大使に「メロドラマ」と一蹴されたのが影響しているのかな…) 「私のなかの国境が動いたのだった」 本格的な女優業はパリ行きを境に影を潜めるのだが、この先のジャーナリスト活動では生まれながらの好奇心が本領発揮されているように思えた。(実際「フィクションの世界からノンフィクションの世界へと引っ越しをしていく別の自分が生まれてきてしまった」と、複雑ながらもワクワクしているような感じさえ伺わせている) 今も尾を引く国際問題に踏み込んだリポート、率直且つ鋭いご意見。それらはさながら、(1ヶ月ほど前から読み続けている)『地図でスッと入る』シリーズの歯に衣きせない文章を思い起こさせた。 幼い頃から「海の向こうを旅してみたい」という憧れがあったからか、訪問先がどんな「僻地」であろうと率先して足を運ばれた。 そうした国々のルポは建国40周年の節目に訪れたイスラエルで始まる。(彼女が訪問を志願したきっかけが嘘のような本当の話で、その章を読了してからは暫く放心状態だった) ディアスポラ(離散)を余儀なくされて以来、何千年ものあいだ国を持たずに世界中で生きてきたユダヤ人。戦後十数年経っても異端扱いされた国際結婚の末、遠国の地を行き来している岸さん。 「国境」というテーマを軸に執筆された本書には、国境がコロコロと変わるケースについても触れられている。しかし両者の運命や生き方を見ていると、まるで最初から国境なんて存在していなかったかのように境目が見えてこなくなるのだ。 その傍らで日本との心の国境ははっきり引かれていたように伺えるが、それは今も続いているのだろうか。それはそれで(我々にとっても)寂しいけれど、心ゆくまで色んな「海の向こう」を確かめに行って欲しい気もしている。

Posted by ブクログ

2021/06/27

先日テレビ番組の「徹子の部屋」に岸恵子が出ていた。今は日本に住んでいるという。確か80歳を目前としていたがそのはんなりとした語り口と姿勢の美しさに驚いた。 岸恵子 女優...パリ在住...ぐらいの知識しかなかったけれど、この本を読んで、思うこと多々あり。 知識人との国際結婚、...

先日テレビ番組の「徹子の部屋」に岸恵子が出ていた。今は日本に住んでいるという。確か80歳を目前としていたがそのはんなりとした語り口と姿勢の美しさに驚いた。 岸恵子 女優...パリ在住...ぐらいの知識しかなかったけれど、この本を読んで、思うこと多々あり。 知識人との国際結婚、その人脈と環境、そして岸恵子本人の資質、それらを通してみる国際問題の断片。ジャーナリストのようなことを一時されていたようでその時のことが書かれている。 民族問題とか社会や文化..etc 漠然と思うことはあってもこうして文字にすることって須郷能力だと思う。 あまりに美しい人だから内面のこうした知の部分が逆に見えにくかったのかなぁ〜と思う。 素敵だと思う。

Posted by ブクログ

2020/07/30

アメリカのブックセールで購入。 フランスに住んでいたので、岸恵子さんというお名前に惹かれ、多くはない日本語コーナーから見つけた。お名前以外、内容も何も知らないまま手に取った。日本の書店だったら出会えていなかったと思う。 フランスで過ごされたお話し中心かと思っていたが、想像以上...

アメリカのブックセールで購入。 フランスに住んでいたので、岸恵子さんというお名前に惹かれ、多くはない日本語コーナーから見つけた。お名前以外、内容も何も知らないまま手に取った。日本の書店だったら出会えていなかったと思う。 フランスで過ごされたお話し中心かと思っていたが、想像以上に難しい題材だった。 岸さんの文章力、おちゃめなユーモアの中に芯の強い女性であることが伝わってきた。(文章の巧みさは、なるほど川端康成のくだりで納得) 岸さんだからこそ、またその時代だからこそ経験することができた多くの世界的な動乱がとても活き活きと綴られている。 昨年フランスではJ'accuse (私は弾劾する) の映画が公開され、話題となったが、その話 (映画のもととなった事件) も出てくる。 フランスでは岸さんのように友人を通して異国のことを学ぶ機会が多かった。本書を読んで、彼らのことを思ってみたり、私が訪れた時にはすっかり明るい雰囲気を放っていたエストニアを思ったり、何とも言えないこみあげてくる気持ちに浸ることができた。 また、実際に訪れたことのない場所についても、まるで自分が訪れているかのように思い描きながら読んだ。 島国である日本に生まれた日本人が読むべき一冊だと思う。映画雪国を観てみたいと思う。

Posted by ブクログ

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