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雨の温州蜜柑姫 講談社文庫
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雨の温州蜜柑姫 講談社文庫

橋本治【著】

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雨の温州蜜柑姫 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1993/04/15
JAN 9784061853775

雨の温州蜜柑姫

¥330

商品レビュー

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2019/12/18

シリーズ最終巻。今回の主人公は醒井凉子で、彼女の人生を逆にたどることによって、「自由」を求めて格闘する彼女の「青春」がえがかれています。 第2章は、26歳の凉子がお見合いで高階悠吉という男性に出会い、一目見たときから彼に強く魅かれながらも、母親の縫子によってセッティングされたお...

シリーズ最終巻。今回の主人公は醒井凉子で、彼女の人生を逆にたどることによって、「自由」を求めて格闘する彼女の「青春」がえがかれています。 第2章は、26歳の凉子がお見合いで高階悠吉という男性に出会い、一目見たときから彼に強く魅かれながらも、母親の縫子によってセッティングされたお見合いという様式のもとで人生の一大事である結婚相手をきめてしまうことへの葛藤をおぼえる凉子の姿がえがかれます。 第3章は、23歳の凉子がイギリスのオックスフォードに留学し、デビッド・ブラウニングという男性に出会うとともに、大学で学ぶことが自分にとってどのような意味をもつのかという問いに直面する凉子の苦闘が示されています。 第5章は、20歳の凉子がかつて滝上くんをめぐって恋敵となった木川田くんに出会い、二人で横浜のデートをする話です。滝上くんのことを好きになってしまった二人が、その呪縛から自由になっていくプロセスがたどられています。 本書の大きなテーマは、凉子が自分自身の「自由」にめざめていくことにあると言えるように思われます。ところが、第1章では三歳になる娘の聡子が誘拐事件に巻き込まれる事件があつかわれており、そこでは凉子自身が母親の縫子が娘に対しておこなった教育を反復しているかのように見える叙述もあって、三代にわたる女性たちが陥ってしまった問題を放擲することが、とほうもなくむずかしいものであることが示されています。著者は「あとがき」で、登場人物たちに対して愛着をいだいていることを告白していますが、それにもかかわらず著者は、彼らを見舞うことになる困難な運命をえがくことに容赦しません。同時に、それだけいっそう、彼女たちの歩んできた「青春」は、読者に強い印象をのこすものになっているようにも感じられます。

Posted by ブクログ

2019/01/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

これにて終了。だってレナちゃんも大学なんかとっくに出てて30なんだから、青春小説の、青春がどこに行ったんだか。温州ミカン姫子と、醒ヶ井さんが主役で、大河青春ドラマも幕を閉じるのでした。だって、買おうにも、講談社文庫とかあるのかな?ところで、表紙を高野文子が書いてるんだよね。まあ、これも、過去の人か?

Posted by ブクログ

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