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日本の近代建築(下 大正・昭和篇) 岩波新書309
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2001/02/21 |
JAN | 9784004303091 |
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日本の近代建築(下 大正・昭和篇)
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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
先月読んだ上巻に続き下巻も読みました。大正時代にもなると西洋の建築理論が整理されて日本人に入っているので用語なども聞いたことのあるものが中心となります。とはいえ、個々の洋風建築にどの国の影響かの違いがこんなにあることに気づいてなかったので今後古い建築物を見るときの目が変わりそうで...
先月読んだ上巻に続き下巻も読みました。大正時代にもなると西洋の建築理論が整理されて日本人に入っているので用語なども聞いたことのあるものが中心となります。とはいえ、個々の洋風建築にどの国の影響かの違いがこんなにあることに気づいてなかったので今後古い建築物を見るときの目が変わりそうです。 あとこれは出版から30年近く経っているから言えることですが、ぜひ戦後編も出してください藤森先生。
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日本が明治時代を通して学んだ西洋の建築、いわゆる近代建築が時代の雰囲気によって大きな転換期を迎えた大正から、昭和の初期モダニズムの時代までを詳細に綴った本。 それぞれの時代背景によって大きく影響された日本の近代建築が変化していく様子を丁寧に解説していてとても勉強になる。 有名な建...
日本が明治時代を通して学んだ西洋の建築、いわゆる近代建築が時代の雰囲気によって大きな転換期を迎えた大正から、昭和の初期モダニズムの時代までを詳細に綴った本。 それぞれの時代背景によって大きく影響された日本の近代建築が変化していく様子を丁寧に解説していてとても勉強になる。 有名な建築家や目にすることのできる建築物も幅広く対象にして書かれているので、上巻(幕末・明治篇)よりも理解しやすい。 上巻と合わせて読むことにより、日本の近代建築史の流れを概観できる良著。
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日本の大正、昭和、第二次世界大戦までの建築の歴史を建築物と建築家、芸術運動と絡めて概説する。 アール・デコ、アール・ヌーボー、セセッション、モダンデザインの表現派、ライト派、バウハウス、オランダのモンドリアンのディ・スティル派からのコル・ビジュエ派など。 19世紀の産業化・近代化の台頭に伴い歴史・伝統主義が薄れ、様々な異国様式を導入したあと芸術は内省化し、植物→鉱物学→幾何学→数式の流れるモダニズムが新時代の表現として隆盛を極めるのであった。 興味深かったのは、鉄骨やコンクリートといった新しい素材をどのように活用するか19世紀の建築家たちが試行錯誤を重ねたこと。日本では耐震構造の問題からアメリカの鉄骨様式(関東大震災で壊れた)ではなく鉄筋コンクリートを使った独自の耐震技術が開発されたこと。 横河電機の創業者が横河民輔という建築家であったこと。 日本の都市計画が大蔵省の反対からなかなか資金的援助を受けられず、大正時代に用途地域制、建ぺい率などの建築制限、耐震制限、防火制限に行き着いたこと。 個人宅やプロジェクトなど散発的な場所が建築家の表現活動場所であったこと。 スラム問題から集合住宅の整備が行われ、イギリスではハワードのガーデン・シティ、ドイツのジードルングが日本独自の形で取り入れられ渋沢栄一の田園都市の開発や、同潤会が公営住宅を提供したことなど。 とても内容の濃い書籍だった。
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