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密約幻書
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密約幻書
¥550
在庫なし
商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
一つの黒い鞄から繰り広げられる謀略。明石元二郎とレーニンの対談などの史実を織り交ぜ、日露戦争中の記録という形での文章も挿入されており、リアリティがとても高い。 歴史上の謎と現在進行系の謎が噛み合っていくのが気持ち良く、そして最後に明かされた真相には思わず声が出た。 「偽物の黒い鞄...
一つの黒い鞄から繰り広げられる謀略。明石元二郎とレーニンの対談などの史実を織り交ぜ、日露戦争中の記録という形での文章も挿入されており、リアリティがとても高い。 歴史上の謎と現在進行系の謎が噛み合っていくのが気持ち良く、そして最後に明かされた真相には思わず声が出た。 「偽物の黒い鞄、文書をゴッティの協力のもと本物のように扱い、英国がそれを握っているとロシアのスパイのジョージ・ホルトを通じてロシアに思い込ませる」 いやぁこれは面白い。革命が成功したら沿海州をあげる、という文書の中身にも驚いたが、これは全くの予想外だった。しかも作戦がまた上手い。 この壮大な物語を淡々とした文章でコンパクトにまとめ上げた手腕に乾杯。
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大山鳴動して鼠一匹、人を喰っている感じが作者らしい。プロットの逆転も面目躍如感だ。明石元二郎が出てくるだけでも嬉しいわ。
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日露戦争時に活躍した明石大佐。その「アカシ大佐の鞄」を巡る国際謀略ミステリー。 日露戦争自体が過去の事となっているので、「アカシ大佐の鞄」の謎と駆け引きも、緊迫した感じはなくどこか淡々と進んでいきます。中心人物の裕子と辰巳のキャラクターものほほんとしていて、ユーモアある会話も楽し...
日露戦争時に活躍した明石大佐。その「アカシ大佐の鞄」を巡る国際謀略ミステリー。 日露戦争自体が過去の事となっているので、「アカシ大佐の鞄」の謎と駆け引きも、緊迫した感じはなくどこか淡々と進んでいきます。中心人物の裕子と辰巳のキャラクターものほほんとしていて、ユーモアある会話も楽しい。と、思いながらさくさく読み進めていたら、ラスト100ページあたりから怒涛の展開になっていきました。 まさか最後にあんなところに繋がっていくとは…。こういう話の展開になると思っていなかったので、何重にもびっくりしました。 まさに「密約幻書」。
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