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カニは横に歩くとは限らない 甲らに包まれた不思議な仲間たち
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カニは横に歩くとは限らない 甲らに包まれた不思議な仲間たち

武田正倫【著】

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カニは横に歩くとは限らない 甲らに包まれた不思議な仲間たち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所/
発売年月日 1992/08/21
JAN 9784569537085

カニは横に歩くとは限らない

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2019/11/30

カニ研究者、というよりは人よりちょっとだけカニに詳しい人による雑学集ですらないエッセイ集。 わからないものをわからないと言えるのは研究者として正しい姿ではあるのだが、本書ではその探求姿勢どころか仮説思考すら失っているようにさえ見える。 サワガニの色の違いが遺伝によるものなのかは...

カニ研究者、というよりは人よりちょっとだけカニに詳しい人による雑学集ですらないエッセイ集。 わからないものをわからないと言えるのは研究者として正しい姿ではあるのだが、本書ではその探求姿勢どころか仮説思考すら失っているようにさえ見える。 サワガニの色の違いが遺伝によるものなのかは、"実験が大変なので"わからない。 カニの甲面の多様性は"不思議としかいいようがない"。 オウギガニの指の馬蹄形がどの程度役に立っているかは"イマイチはっきりしない"。 左右のはさみの大きさが違うオウギガニ類やケブカガニ類は"経験からいえば"右のはさみが大きいカニが"多いような気がする"。 カクベンケイガニの聴毛は、いわくありげな構造であるが、本当の機能はよくわかっていない。 ヒメシオマネキの再生したはさみには歯がなくなるが、"今もって謎のままである"。 筆者も専門分野においてならばその研究内容を真摯に語れるのかもしれないが、本書としては、わかっていないことがわかるということ以上に得られるものは少ない。 国立科学博物館の研究者とはいえ、面白い本が書けるとは限らない。

Posted by ブクログ

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