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コルタサル短篇集 悪魔の涎・追い求める男 他八篇 コルタサル短篇集 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:続いている公園.パリにいる若い女性に宛てた手紙.占拠された屋敷.夜、あおむけにされて.悪魔の涎.追い求める男.南部高速道路.正午の島.ジョン・ハウエルへの指示.すべての火は火 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2001/12/14 |
| JAN | 9784003279014 |
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コルタサル短篇集 悪魔の涎・追い求める男 他八篇
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商品レビュー
3.8
48件のお客様レビュー
小池博史ブックフェア選書より 「コルタサル短編集」 ボルヘス、コルタサルと言えば、短編、そして幻惑、幻想、非日常、日常、自己、他者……ふたりともアルゼンチン人でありヨーロッパを往復。なにかと共通項は多いが、コルタサルの短編は深くぼくたちの日常を抉ってくる。世界の穴倉に突き落とされ...
小池博史ブックフェア選書より 「コルタサル短編集」 ボルヘス、コルタサルと言えば、短編、そして幻惑、幻想、非日常、日常、自己、他者……ふたりともアルゼンチン人でありヨーロッパを往復。なにかと共通項は多いが、コルタサルの短編は深くぼくたちの日常を抉ってくる。世界の穴倉に突き落とされたような感覚さえ覚えることがある。(小池博史)
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最初の二篇『続いている公園』『パリにいる若い女性に宛てた手紙』に惹かれたが、あとの作品はよく分からなかった。。。
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深夜から早朝にかけて読んだコルタサルの『追い求める男』がとても良かった。目が覚めてしまった夜明け前の時間帯に読み始める短編が思いがけず素晴らしかった、ということが良くある。これも信じるべき偶然だろうか。 「『これは明日吹いている曲だぜ』その言葉の本当の意味が突然啓示のように閃いた...
深夜から早朝にかけて読んだコルタサルの『追い求める男』がとても良かった。目が覚めてしまった夜明け前の時間帯に読み始める短編が思いがけず素晴らしかった、ということが良くある。これも信じるべき偶然だろうか。 「『これは明日吹いている曲だぜ』その言葉の本当の意味が突然啓示のように閃いた。つまり、ジョニーはいつでも最初の数拍子で今日を楽々と飛び越えて、明日を吹くのだ。そして、他のものはあたふた彼のあとを追いかけているにすぎない。」 ここでいわれている「明日を吹く」ということやサックス・プレイヤーのジョニーが「追い求め」ているものは、「ぼくは誰よりも速くなりたい 寒さよりも、一人よりも、地球、アンドロメダよりも」や「俺は季節を超えるスピード感を持ちたい」といった阿部薫の求めたスピード(感)と同じもののような気がしてくる。 阿部薫の山崎弘とのDUOをかけて読み進めていく。ジョニーと彼の伝記を書いた評論家のブルーノの物語は、阿部薫と間章の関係も思い出す。ブルーノの評論は独立したアートではなく、対象のアートの付随物のように描かれているのだけど。 そこにあるプレイヤーになれない(と諦めている)“評論家”、あるいはスペクテイターの哀しみのようなものを感じて、今度は『孤独の要塞』のディランとミンガスの関係も思い出した。あの物語にもスペクテイターの哀しみがある。そこがとくに染みた。わたしにもある哀しみも湧き上がってくる。今もサックスとドラムの音と一緒に染み込み、その分だけ湧き上がってきている。ああ。 そんな読書、体験には明け方の青い色がよく似合う、とカッコつけて言ってみたくもなる。そんな感じもこの時間帯の特別な効果なのかもしれない。そんなところも含めて、わたしはこの時間帯が好きなのだ。
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