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鍋島閑叟 蘭癖・佐賀藩主の幕末 中公新書1067
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1992/03/25 |
JAN | 9784121010674 |
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鍋島閑叟
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鍋島閑叟
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
薩摩や長州、土佐ばか…
薩摩や長州、土佐ばかりがとりあげられるが、反射炉を作ったり、大砲を製造したりと武器に関しては維新の戦争で佐賀藩がイチバン活躍したのではないだろうか。
文庫OFF
薩摩・長州・土佐に比…
薩摩・長州・土佐に比べて地味な佐賀藩。その実態が分かって、大分すっきりしました。
文庫OFF
幕末期の佐賀藩主である鍋島直正(閑叟)について。財政危機に瀕していた佐賀藩の立て直しや、洋学の積極的な導入によって佐賀藩を先進的な雄藩に変えた鍋島直正の功績に焦点を当てる。 幕末の混乱の中で彼と佐賀藩の力が評価されながら、「日和見主義の大陰謀家」という世評は、決してポジティブな...
幕末期の佐賀藩主である鍋島直正(閑叟)について。財政危機に瀕していた佐賀藩の立て直しや、洋学の積極的な導入によって佐賀藩を先進的な雄藩に変えた鍋島直正の功績に焦点を当てる。 幕末の混乱の中で彼と佐賀藩の力が評価されながら、「日和見主義の大陰謀家」という世評は、決してポジティブなものではない。司馬遼太郎の小説を読んで、鍋島閑叟に興味を持っていたが、本書でより深く知りたいと思った。 鍋島閑叟は、苛酷な勉学を藩士に強いたり、功利主義を貫き、佐賀藩から近代国家創設に活躍する多くの人材を輩出した。確かな功績に対し、なぜ、大陰謀家と呼ばれたのか。佐賀藩の力は評価されたが、実際、最終的に閑叟は新政府で重要な役割をになっていない。それはなぜか。 閑叟は幕末の政争に積極的に関わろうとせず、現実を直視し、国家的独立を工夫することに重点を置いていたが、そのために他の藩と比べて政治的な動きが控えめであったためだ、という。新政府で重要な役割を担わなかったのは、早期に死去したからだ。そのため、新政府での活躍は限られたものとなった。 本書の面白さは、閑叟という人物が持つ矛盾と複雑さを描く点。彼は佐賀藩の近代化に成功し、西洋技術の導入に熱心であった一方で、政治的な立場は非常に慎重であり、その結果として様々な評価を受けた。丁寧に史料を紐解きながら、真相に迫る。やや、読みにくいが、理解は深まる。
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