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はまべのうた・ロング・ロング・アゴウ 講談社文芸文庫
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はまべのうた・ロング・ロング・アゴウ 講談社文芸文庫

島尾敏雄【著】

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はまべのうた・ロング・ロング・アゴウ 講談社文芸文庫

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商品詳細

内容紹介 内容:はまべのうた.島の果て.徳之島航海記.勾配のあるラビリンス.唐草.アスファルトと蜘蛛の子ら.鎮魂記.ロング・ロング・アゴウ. 著書目録:p323~326
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1992/01/10
JAN 9784061961593

はまべのうた・ロング・ロング・アゴウ

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2015/07/28

島尾敏雄の初期作品集。 特攻による死が疑いを容れずに約束された世界で、島の女性教師との間に育まれる夢幻のような逢瀬を綴る作品群。あるいは復員後、索漠とした心象風景と日常世界が浸食しあう世界で、とある不安の棘が崩落の前触れを予感させる作品群。 鉛のように確固たる死と、すべてが夢では...

島尾敏雄の初期作品集。 特攻による死が疑いを容れずに約束された世界で、島の女性教師との間に育まれる夢幻のような逢瀬を綴る作品群。あるいは復員後、索漠とした心象風景と日常世界が浸食しあう世界で、とある不安の棘が崩落の前触れを予感させる作品群。 鉛のように確固たる死と、すべてが夢ではないかと思わせる手ごたえのなさが混ぜこぜとなり、瞬間ごとに入れ替わる。島尾文学に特徴的な世界が、初期作品でもまざまざと発露している。 唯一はっきりと核心として不動であった死さえもが、島尾の場合、終戦により取り上げられてしまう。島尾敏雄の作品は、単に戦記ものと片付けられない。戦争の記録という範疇に収まりきらない。

Posted by ブクログ

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