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子どもと学校 岩波新書212
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子どもと学校 岩波新書212

河合隼雄(著者)

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子どもと学校 岩波新書212

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1992/02/22
JAN 9784004302124

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子どもと学校

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2024/10/13

とても普遍的なことが書かれていると思う。 子どもと学校とされているけれど、親御さんでも読めると思う。 子供の心を理解するということを深く、そして温かく書いていて、哲学的だけど実践的な部分も感じられる不思議な本という印象だった。 教育に携わる者として、この本を読み進めるごとに、自...

とても普遍的なことが書かれていると思う。 子どもと学校とされているけれど、親御さんでも読めると思う。 子供の心を理解するということを深く、そして温かく書いていて、哲学的だけど実践的な部分も感じられる不思議な本という印象だった。 教育に携わる者として、この本を読み進めるごとに、自分はどうだろうか?と振りかえさせられる。 何十年も前の本であるが、いまだに教育系の推薦本なのは、こうした内省を促されるからだと思う。 それも、表面的ではなく、生徒に向き合っているかどうかを深いところでついてくるような感覚。 責められるのではなく、問いかけの中で自分をゆっくり見つめ直す時間をもらっている感覚。 心理学の知恵もいただきつつ、もっと目の前の生徒と対決してみようと思わせる。 とくに、性の話は非常に興味深かった。自分が関わる生徒の中にもすぐに下ネタを言ったり、男女交際があからさまだったりする生徒がいる。 この本を読むまでは、なるべく下ネタなどは言わせたくないなとか、子供だなぁとか、どこかそうした発言に対して向き合えないことの方が多かった。 本書では、性の問題を封殺するのではなく、性がいかに思春期にとって大きな問題か、そして性的な行為や発言によってどれほど大人は動揺させられるか、性的なことがらに関する問題行動の奥に何があるのか、そうしたことが述べれている。 母子関係との関係など、心理学的な話もあり、毅然としていることや、多少過激であっても、そこから生徒たちが成長しようとしていることなど、少し理解を示せるようになったと思う。 また、最近つとに子供に対する理解が高い親御さんが多く、教員でも叱れないという人もいる。 そうしたことにも言及し、壁となることについても語られていた。 昔の本ではあるが、今だからこそこの言葉が響いた。相手に寄り添うことは大切だが、本当にそれで良いのか?そうしたことを語るためには、真剣にならなくてはいけないと思う。人を叱るためには、真剣にならなくてはいけない。ご機嫌伺いでは、人は成長できないし、自分の言動、将来のことを振り返ることはできない。叱られるということは辛く、近年の苦痛や痛みをなるべくゼロにしようとする、無痛主義には、褒めて伸ばすほうが聞こえは良いのかもしれない。私もできれば褒めて伸ばしたいと思う。けれど、同じ方向ばかり向いていては、誰かを変えることは到底できない。 全体として、子供や教育に対する深い洞察が見られ、一種の哲学書のように感じることすらあった。 けれども、中身はある意味実践的で、どんな時代でも、目の前にいる子どもと向き合うことの重要性が変わることなくあることを教えてくれる。

Posted by ブクログ

2022/07/28

あの教育方式のようなお揃いの性格にしようとせず、一人ひとりの性格に合わせた、素直ですっきりした生き方を手に入れられますようにと思った。子が起こす問題は、親の子への理解を深めることもできる。子供へのストーキングじみたことではなく、自立力のサポートを考えられるなら。 遊べば、人生の...

あの教育方式のようなお揃いの性格にしようとせず、一人ひとりの性格に合わせた、素直ですっきりした生き方を手に入れられますようにと思った。子が起こす問題は、親の子への理解を深めることもできる。子供へのストーキングじみたことではなく、自立力のサポートを考えられるなら。 遊べば、人生の活動が強化される。画一的な方法を学ぶことは個の一生にならない。大人がこれを奪ってしまう。同じ生き方が仲良くできると考えるのは大間違いで、現在では差別のようになってしまう。方法の柔軟性に長けること。積み上げではなく流れ続けること。 なぜ学校に所属している時期にだけ学ぶことになっているのか?子どもの自発性を無視することは不自然な添加物な成長だろう。積極的に学べるものと出会えることが学びの時期の第一の目的。 創造が苦手な人に教育を任せるのは恐ろしいことだ。製造されてしまう。『関心を持って見守る』創造と生成がある。実用的な心理学では危険で、精神分析が根強いのは「性の扱い」人には性があるはずなのに、それ語れないものが語ることは現実ものではない。 「コンプレックス」「子どもの宇宙」「子どもと学校」 河合隼雄 岩波新書 の三つはセットで読んでよかった。読んでよかった。心やさしい時代があったと思えた。いまの理屈社会はむごい。携帯電話の頃から始まり、ネットに影響されているのだろう。やめた方がいい。共有の基礎はあっても、地べたの考え方は他者の真似ではいけない。教育が必要なのはこういう人だと思う。

Posted by ブクログ

2017/07/16

以前読んで、そのまま本棚に並んでいたものを再読した。河合隼雄氏の教育に関する本である。 以前、いつ読んだのかも忘れたし、本書の内容もすっかり忘れていたため、新たな気持ちで読んだ。 タイトルから、学校制度に関する内容かと思ったが、そうではなかった。臨床心理士としての河合氏の経験から...

以前読んで、そのまま本棚に並んでいたものを再読した。河合隼雄氏の教育に関する本である。 以前、いつ読んだのかも忘れたし、本書の内容もすっかり忘れていたため、新たな気持ちで読んだ。 タイトルから、学校制度に関する内容かと思ったが、そうではなかった。臨床心理士としての河合氏の経験から、子どもをどう見つめるのか、また教師は子供をどう見つめるべきなのかを論じた本である。すなわち、『子どもと教師』とした方が良さそうな本である。 著者自ら「あとがき」に記しているが、大所高所から教育制度を語るのではなく、小所低所から子どもの内面を見つめている。すなわち、鳥の目ではなく、虫の目で論じている。 そして、本書の中で最も私の目が開かれたのは、「男の目と女の目」を論じた部分である。すなわち、分断の父性と包含の母性の話である。 内田樹氏は、父性は人よりも優れていることを望み、母性は人並みであることを望む、と言ったが、まさにそのことが明確に書かれており、納得した。

Posted by ブクログ

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