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古書 日本の名随筆別巻12
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 1992/02/25 |
JAN | 9784878938320 |
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古書
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古本に対する思いは人それぞれだ。今回の本は、明日まで開催している「新橋古本市」で買った。 紀田順一郎は、博物学などで有名な荒俣宏の師匠で、評論家だ。学生時代から神保町に足しげく通っている。50歳半ばを過ぎて、やっと古書と愛好家を一歩引いて眺めることができるようになったと...
古本に対する思いは人それぞれだ。今回の本は、明日まで開催している「新橋古本市」で買った。 紀田順一郎は、博物学などで有名な荒俣宏の師匠で、評論家だ。学生時代から神保町に足しげく通っている。50歳半ばを過ぎて、やっと古書と愛好家を一歩引いて眺めることができるようになったと述べている。 古本の載っているカタログを見ると次から次へと欲しくなるようだ。 植草甚一(1908〜1979)というエッセイストは、かつて60年代にポップカルチャーの師として若者の教祖的存在担った人物。 この方も古本に対する思いは重いなあ。 古本を調子よく買っているとき、ますます歩きたくなる。10時までというから相当なものだ。 古本巡りで疲れると、神保町にいるときは、今もある「ラドリオ」で、ウイスキーを飲みながら、買った本をさすって独りでいい気持ちになることにしている。 古本にハマると大変だな。
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金沢へ旅行に行った際に古書店でサルベージした1冊。過去に同シリーズの「毒薬」というのを読んだことがあり、今回も買ってみたところ本作もオモシロかった。時代も場所もバラバラで、古書について語ったエッセイを集めてきているのだけど、皆の古書、古本に対する愛憎が溢れる文書ばかり。60-8...
金沢へ旅行に行った際に古書店でサルベージした1冊。過去に同シリーズの「毒薬」というのを読んだことがあり、今回も買ってみたところ本作もオモシロかった。時代も場所もバラバラで、古書について語ったエッセイを集めてきているのだけど、皆の古書、古本に対する愛憎が溢れる文書ばかり。60-80年代は本が娯楽だったり情報源を担っていたことを実感した。今ではなかなか考え辛いけど。 驚いたのは「レアなものをいかに安くゲトれるか?」という古本カルチャーが昔からあって、先人たちも古書店に日々通い審美眼を磨いていたこと。今はネットがあるし中古品だとメルカリも普及しているので、相場とかすぐに分かる時代になってしまったけど、たまにブックオフや街の古本屋とかで「これがこの値段で?」みたいなことがあるとブチ上がるタイプなので首を縦に振りながら読んでいた。ただ、この本に出てくる人たちは本気の蒐集家なので配偶者からの冷たい目に逡巡しつつリミッター解除して爆買いしているのも気持ちよい。 新刊ではなく古本を愛するのはセレンディピティが大きい。本屋は新刊が均質に並んでいるわけだけど、古本屋は入荷状況によってカメレオンのように棚が変わっていく。その本との出会いが一期一会である確率が高いからこそ愛しい気持ちが沸くし通うことで自分の見識が広まっていく感覚も楽しい。以前に友人と正月に酔っ払ってブックオフでノリで本を買う遊びをしていたけど、その頃を思い出したりした。こんな感じで人の数だけある古本の思い出が詰まっているので、ブックオフ大学ぶらぶら学部と合わせて読むのがおすすめ。
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