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かくれ里 講談社文芸文庫現代日本のエッセイ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社/ |
| 発売年月日 | 1991/04/10 |
| JAN | 9784061961227 |

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商品レビュー
4.2
16件のお客様レビュー
「かくれ里」とは、巧い表現だと思う。 平家の落人など、歴史的にも、そのようなひっそりとした場所があったのだ。 司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズも好きだが、本著でも歴史や文化を含めた紀行記で新たな発見があり大いに学びになった。 本当の一番の贅沢は、「かくれ里」を実際訪れ、その風景...
「かくれ里」とは、巧い表現だと思う。 平家の落人など、歴史的にも、そのようなひっそりとした場所があったのだ。 司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズも好きだが、本著でも歴史や文化を含めた紀行記で新たな発見があり大いに学びになった。 本当の一番の贅沢は、「かくれ里」を実際訪れ、その風景がそのまま残っていることなのだろう。 以下抜粋~ ・私の印象では少なくとも三メートルある大作だったのが、実際にみるとその半分もないのに唖然とした。 こういう経験ははじめてのことではなく、見る度ごとに驚きを新たにする。知っていてもそういう結果になる。 そして今ふたたび私の心の中で、それは止めどもなく成長しつづけている。 実物は小さいのだと、いくら言い聞かせても駄目である。どちらがほんとうか、どちらを信じたらいいのか、私は知らない。ただ一ついえることは、そういう美術品こそほん物の中のほん物だと、ひそかに思うだけである。 ・実際にも吉野から高野へかけては、水銀の鉱脈が多い。弘法大師はそこへ目をつけたので、漠然と仏教の聖地を求めたのではあるまい。良弁が金勝族を統率したように、弘法大師は丹生族と密接な関係を持ち、世紀の大事業をなしとげたのであろう。高野山には、今も地主神として丹生・高野の両神を祀っているが、水銀は寺院建立のために、大きな財源となったに相違いない。神仏が混淆する裏には、そういう長い民族の歴史が秘められていた。 ・「稚児灌頂」などという、おそらく日本にしかない不思議な儀軌ができたのも、ふしだらに流れるのを戒めたために他ならない。花魁に絶大な見識を与えたように、稚児もみだりに犯すことのできぬ神聖な存在と化した。 ・後に落人や隠者たちのかくれ里となった。天武天皇以来、不幸な人達の味方をするという気風は、今でも吉野の住民に伝わっているようである。 ・文化は発達しすぎると、柔弱に流れる。人間は自然から遠ざかると、病的になる。多分に野蛮なところはあるけれども、そういった危機からいつも救ったのは、山岳信仰の野生とエネルギーであった。
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先日、tvで大和大宇陀にある森野薬草園のことが放映されていた。私も訪ねたことがあるので、ぼんやり番組を観ていたら、その番組に知人が登場したので驚いた。 何の本で、この薬草園のことを読んだかと思い出すのに時間がかかったけど、やっと思い出したその本は、大好きな白洲正子の『かくれ里』や...
先日、tvで大和大宇陀にある森野薬草園のことが放映されていた。私も訪ねたことがあるので、ぼんやり番組を観ていたら、その番組に知人が登場したので驚いた。 何の本で、この薬草園のことを読んだかと思い出すのに時間がかかったけど、やっと思い出したその本は、大好きな白洲正子の『かくれ里』やった。
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大体の地理勘がある場所が取り上げられているので、ほぼ風景を思い浮かべながら読むことができた。と言っても、観光としてはまず訪れることのない神社、寺が続々登場する。 簡潔でありながら対象への愛おしさにあふれる筆致で描かれた、各々の里や祭りのありさまが、懐かしいという感情を呼び起こす。...
大体の地理勘がある場所が取り上げられているので、ほぼ風景を思い浮かべながら読むことができた。と言っても、観光としてはまず訪れることのない神社、寺が続々登場する。 簡潔でありながら対象への愛おしさにあふれる筆致で描かれた、各々の里や祭りのありさまが、懐かしいという感情を呼び起こす。白洲正子がこれらを巡ってから50年以上が経過した。たとえば宇治田原など、まったく様変わりして「かくれ里」の面影はすでに無い。だが、本書を読めば、実際にそこを訪えば、昔とおなじ風景にあえるような錯覚を覚える。
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