マダガスカル自然紀行 進化の実験室 中公新書1010

山岸哲【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論社/
• 発売年月日: 1991/02/25
• JAN: 9784121010100

商品レビュー

2010/05/28

アイアイなどで有名な…

[文庫ＯＦＦ]

アイアイなどで有名な、独自の進化体系を遂げたマダガスカル島の紹介レポートのような感じの本です。読んでいて面白いのは面白いのですが、いかんせん書かれたのが1991年のため、いささか情報が古い感があります。しかしまあそれを差し引いても、自分の知らなかったことがたくさん出ていて面白かったです。

2020/06/23

亡き母の遺品より（自炊して少しづつ読んでいます）。
マダガスカルは行ってみたかった場所のひとつです。GoogleEarthでみると、あまりに雄大な自然で驚きます。
かなり古い本でしたが、当時のマダガスカルでも自然破壊が危機的状況にあったことが伝わってきます。いまはどうなのでしょう。とても気になります。
鳥の名前が多く出てきて、よくわからないのでその手の学術論文としてではなく、南から北まで道なき道をどうやって移動したか、どんなところだったのか、という観点で楽しく読めました。
インドリは有名ですが、そのほかいろいろな生物、植物、自然の宝庫です。いつまでもこの環境を大事に守ってほしい、と祈らざるをえません。

2010/02/10

著者はモズを中心とした鳥の研究者　こういった新書の紀行はもっと堅い文章なのかと思えば、今回のプロジェクトを文部省に申請すると同時に痔の手術をすませ、夏休みには悪い歯をみんな治療してもらって満を期して出かけてきたと、ユーモアも所々に見られる。

車が泥の中で立ち往生したり、渡し船が穴があいて向こう岸で修理中だったり、橋は前の日に落ちたので修理したばかりだったり、マダガスカルの僻地へ行くのは、並の旅行ではない。

鳥以外にもアイアイやキツネザルも登場する。