ゾイゼの生涯 ドイツ神秘主義叢書5

ハインリヒゾイゼ【著】, 神谷完【訳】

• 販売会社／発売会社: 創文社
• 発売年月日: 1991/11/01
• JAN: 9784423396025

商品レビュー

2024/01/29

真実は東洋も西洋も同一

[賢者マニア]

区別を作るのは人間であり、この本ともう一冊を読めば鈴木大拙の「大乗仏教概論」やラーマクリシュナの福音を思い出すだろう。このゾイゼの本には「神の神秘的喜び」の記述が書かれている。これは今、全世界で起きていて特にアメリカで「lessons from the light」k.ring一つ読めば明確である。ついでに書くと筆者も受けた。この聖なる訪問はこれから「百合の時代」が来る前触れで、一つの世が終わる終末の時代の弟子たちに与えられた恵みである。今、地獄から解放された悪魔と悪霊たちは最後の魂の捕獲のため一人当たり数十匹悪意を持ちわなを仕掛けようとしており、実際次から次に魂は奴らのものになっていることが臨死体験研究から報告されている。聖母マリア＝我々日本人には観音菩薩は９５％の人間が地獄と煉獄へ行くと言っている。これは非常に寛大な数値で、昔の本によると一万人に一人しか天国に行けなかった。もっともこれは悪魔が支配していた邪悪な闇の世界、西洋においてであり、西洋とは比較にならないくらい高徳だった日本人は数倍高いだろう。しかし、これはかっての日本であり今は西洋に近いかもしれない。それ故２０人に一人というのはずいぶん寛大な処置だと思う。このゾイゼの２冊は英文書でも読まないと意味が分からない部分が少なくない。ゾイゼはラテン語とドイツ語で書きこれを一語一語変えないで写すよう要求した。もしそれを破るなら「永遠の真理」からの罰が下ると脅している。残念ながらこの翻訳者はそれをあまり気にしないで翻訳したことが分かる。この本の原著者は神であり、東洋から移行し始めた神の啓示の最も優れた本の一つである。他は私の知っているのではヤコブ・ベーメの著作などでこれらは人間を導くための天啓で誰もがこれを所持し毎日読むべきものである。特にゾイゼのこの２冊はヤコブ・ベーメの形而上学的模写より遥かに分かりやすく、西洋に与えられたもう一冊の啓示である「キリストの模倣」同様、毎日読みこの愛の神を心に置くべきだ。長く生きた人間はこの世には愛などほとんどないことをよく知っている。一度訪れた「神の愛」を記憶した者はこの世に未練がなくなる。なぜなら、この世の被造物は皆ガラクタに過ぎないことをよく知っているからで、本当に体験した人はこれから起きる世界の破壊にしてもそれほど悲しまないで済むだろう。ゾイゼもそのような意味合いのことをたくさん書いている。この世の愛は不実と嘘と見せかけばかりだと。