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東京の都市計画 岩波新書200
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2003/04/21 |
JAN | 9784004302001 |
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東京の都市計画
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
帝都復興計画が田舎地盤の政友会の反対によって大幅縮小。つまり、利権が偏在していたデモクラシーによって都市復興が中途半端になるわけだが、その結果東京大空襲で大惨事を招くという皮肉な結果に。都市計画というのは中々上手くはいかない事を痛感させられる。
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帝都復興計画から戦災復興計画にかけての通史。いろいろな横やりが入りつつも後藤新平以来息づいてきたグランドデザインが、戦災復興計画の挫折によって頓挫した、というのが基本的なメッセージである。なお、戦災復興計画が挫折した原因としては、安井誠一郎都知事の不見識が厳しく批判されている。 ...
帝都復興計画から戦災復興計画にかけての通史。いろいろな横やりが入りつつも後藤新平以来息づいてきたグランドデザインが、戦災復興計画の挫折によって頓挫した、というのが基本的なメッセージである。なお、戦災復興計画が挫折した原因としては、安井誠一郎都知事の不見識が厳しく批判されている。 プランナー目線からの叙述で首尾一貫しているというか、全くブレがないのが特徴である。だが、いわゆる市民参加といったことを考える際にも、本書の議論は無視できないだろう。
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明治以降昭和までの都市計画の理念と実際(の成果との対比)を描く本書。クライマックスはやはり帝都復興計画であることは揺るぐまい。 戦災復興計画に携わった人々も、常に帝都復興の時のことを意識していたようだし、本書での著者の書き方もやはり帝都復興と戦災復興の両計画の出来の対比を意図して...
明治以降昭和までの都市計画の理念と実際(の成果との対比)を描く本書。クライマックスはやはり帝都復興計画であることは揺るぐまい。 戦災復興計画に携わった人々も、常に帝都復興の時のことを意識していたようだし、本書での著者の書き方もやはり帝都復興と戦災復興の両計画の出来の対比を意図している。 ただしむしろ本書を読んで発見したことは、「都市計画の"理念"は基本的にいつだって大体類似しているのに、背景とするところ(世に対してよりどころ、根拠とするところ)というのは、そのときそのときで様々になる」ということ。 具体的には、緑地や街路をつくる方向性はいつも変わらないのだけど、そのモチベーションは災害時の延焼防止だったり、郊外へのスプロールのストップだったり、戦時のいわゆる「疎開」(建築疎開)だったりする。 世の中の流れに応じるというのは当然のことではあるけれど、いつだって、もっと素直に、生きる上での快適性とか(=景観とか)をもって社会に問いかけ、訴えられるようになったらと思う。 蛇足だが、第1章、帝都復興事業に係る記述の佳境で、東京市長・永田秀次郎が市民に対して訴えた「区画整理について市民諸君に次ぐ」という演説が極上。心打たれたのでエッセンスを多少引用しておく。(本書がこれを引用掲載してくれたのはファインプレー!) 「我々市民自身がなさなければならぬ事業。決して他人の仕事ではなく、また政府に任せて知らぬふりをしているべき仕事ではない」 「何としてもこの際、災い転じて福となし、再びこの災厄を受けない工夫をしなければならぬ。これが今回生き残った我々の当然の責任。後世子孫に対する我々の当然の義務」 「区画整理が最も公平であり、最も苦痛の少ない方法。この機会を外しては到底行われない相談」 「我々東京市民は今や全世界のひのき舞台に立って復興の劇を演じている。我々の一挙一動は実にわが日本国民の名誉を代表するもの」
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