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孤独の発明
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:見えない人間の肖像.記憶の書 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
| 発売年月日 | 1991/04/15 |
| JAN | 9784105217020 |
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孤独の発明
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商品レビュー
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「孤独の発明」というタイトルの「孤独」。読み進めばわかるが、私たちが一般的に想像する「孤独」とは少し異なる印象を抱く。私たちは孤独という字面からは、自分の意思にかかわらず1人で置かれた寂寥な状態をイメージさせられる。つまり消極的な「孤独」。 しかしこの本で描かれる「孤独」は、むし...
「孤独の発明」というタイトルの「孤独」。読み進めばわかるが、私たちが一般的に想像する「孤独」とは少し異なる印象を抱く。私たちは孤独という字面からは、自分の意思にかかわらず1人で置かれた寂寥な状態をイメージさせられる。つまり消極的な「孤独」。 しかしこの本で描かれる「孤独」は、むしろ自分自身や、自分を取り巻く背景となる歴史(著者は「記憶」という語を用いている)を他者に邪魔されることなく見つめるための最適な状況と捉えられている。いわば積極的な「孤独」。 この考えは、この本の原題が“THE INVENTION OF SOLITUDE”であることから得られた。日本語では“solitude”も“loneliness”もどちらも「孤独」と訳される。だがこの本で描かれるのは“loneliness”ではない「孤独」だ。 …と簡単にまとめられないのがP.オースターだ。次の引用を読めば、彼がイメージする「孤独」が私たち一般人の常識を超え、一筋縄ではないことがわかる。そもそも「孤独」を簡単に定義づけられるのであれば、彼も本一冊分の文章量で語る必要はないのだし。 (P23)「孤独。だが一人という意味ではなく、たとえば自分がどこにいるのかを知るためにみずからを追放の身に追いつめたソローの孤独ではなく。鯨の腹のなかで解放を祈るヨナの孤独ではなく。退却という意味の孤独。自分自身を見なくともよいという孤独、自分が他者に見られているのを見なくてもよいという意味の孤独。」 私にとって、こういうアメリカ文学の書き方が好きだ。日本文学と違って、読者がわかるように、いわば読者にすり寄るように書かれていない。いや、もしかしたら作家自身も充分わかっていないかもしれない。だが繰り返すが、そこがいいのだ。読んでも何を書いているのかわからなくていいのか?という質問には、こう答えたい。たしかに今はわからないかもしれない。しかし、人生経験を経て、自分が今と異なる状況に置かれるような“ある瞬間”に、それは珠玉のフレーズとして私に降りてくるかもしれない、と。つまりP.オースターが積極的に孤独を取り入れたように、私も未来のためにあえて現在の不可知を杳としたまま受け入れたいというスタンス。 だが今の私はP.オースターのように積極的孤独を自ら身にまとえるほど心が強くない。しかし一方で彼の境遇をより深く考えてみる。私は彼のように「小説」になりうるような血で塗られた祖先の歴史をもたない。また紀元前まで遡るユダヤの血統も有しない。そして離婚歴もないし、自分の子どもの精神的不安定さで思い悩んだこともない。 もし神様がいて、私にP.オースターのような作家としての才能を与えると言われ、その代わりに、彼の「記憶」も背負う義務も二つながらに与えられようとするのならば、私はやはり今の安穏な生活のほうを選ぶのかな?作家性なんかいらないからと言って。 こんな臆病な私だからこそ、P.オースターの作品は心に響いてくる。だから、彼ももし神様から彼の家族とユダヤ民族の「記憶」と、私のような安穏な生活との二者択一を迫られたとき、どちらを選択したのか、作家人生を捨てても私のような安穏な選択をしたのだろうかと、思いを馳せてしまう。 P.オースターは今年(2024年)4月30日にニューヨークの自宅で77歳で亡くなった。彼に直接上記の質問をする機会は失ったが、年内のレビューの発表にはなんとか間に合った。 最後に。表紙は文庫版よりも絶対に1991年発行のこちらのほうがいい。男性が複数人で写った写真の持つ意味はP44で明かされている。本書収録の「見えない人間の肖像」において重要な意味をもつ写真である。
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訳者あとがきが解説も兼ねていて、大変分かりよい。 人混みにいる時に孤独を感じる。一人と孤独は違う。
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