長崎海軍伝習所 十九世紀東西文化の接点 中公新書1024

藤井哲博【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論社/
• 発売年月日: 1991/05/25
• JAN: 9784121010247

商品レビュー

2023/08/24

ぺリルの黒船（1853年来航）に大きな衝撃を受けた江戸幕府は、オランダに頼み長崎に海軍伝習所を設立（1855年）。オランダから買い付けた洋式汽船の観光丸（これはオランダ国王からの寄贈らしい）、咸臨丸、朝暘丸等を使い、優秀なオランダ士官達による幕府海軍の育成を行った1855年～1859年の4年間の出来事が、元帝国海軍の専門家（海軍中尉）の目線で手際よくまとめられております（長崎養生所を立ち上げた、あの外科医ポンぺも伝習所オランダ士官の一人とか）。勝海舟も艦長候補生として2年程（落第で）、海軍伝習所で学んだようですが、海軍士官としては、やや問題あり、という記述も面白く、★四つであります。

2020/07/09

詳細が書かれている。
ただ、様々な事象の「なぜ？」はわからない。
例えば、なぜ、オランダはここまでサポートしてくれたのか、など。

2017/01/06

１９９１年刊行。著者は元日立造船株式会社原子力事業部長。◆１９５５～５９年まで、幕府海軍の創設に意義深い長崎海軍伝習所。江戸初期から続いた日蘭関係の最後の花火ともいうべき友好関係を顕わにする。その伝習所の教科、教授内容、人員、そして後に与えた影響を解説する。造船や大砲などの技術面に触れられているのが特徴か。