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東と西の思想を語る 中村元対談集2
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東と西の思想を語る 中村元対談集2

中村元【著】

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東と西の思想を語る 中村元対談集2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京書籍/
発売年月日 1991/11/03
JAN 9784487753451

東と西の思想を語る

¥990

商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2024/11/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

外国における仏教の存在感的な話が多かった。 以下、印象に残ったところをメモしました。 ●南方アジアには宗派がない、宗派があるのは日本だけだ。お隣の中国でも、朝鮮でも、ベトナムでも日本のような宗派の区別はない ●アメリカで東洋思想を実践する人は、山の中に住んでいたいといっても、自動車には乗っている ●中村さんは忍性に関しても本を出している ●アメリカは、禅よりも、むしろヨガや真言密教が盛ん ●アメリカの禅は以前は鈴木大拙禅だったが、このごろはアラン・ワッツの禅 ●日本では哲学の先生というと、西洋哲学をした人で、そして仏教は敬して遠ざける。こんな難しいやっかいなものはさわらぬ神にたたりなしとしているというのが実情 ●オーセンティック:本物の ●日本の哲学界で教えていることと、アメリカの哲学界で教えていることはぜんぜん違う。日本人自身の魂をうけついで、独自の思想体系をつくり上げるということがなされなかった ●アメリカに逃げてきたチベット人がひじょうに歓迎されまして、チベット密教のセンターだの、研究所をどんどんつくっているんです ●インドでは、パーティーのときに(日本の)生け花がなければパーティーにならない ●日本の曼荼羅は、インドでも高く評価されている ●インドの知識人は自分たちのことばで読んだり、書いたりしないので母国語の伝統を失ってしまった(私:インド人は劣等感の塊のように思えてくる) ●社会主義の究極の目標とは、純粋に物質的な幸せなのでしょう ●仏教国であるスリランカでは、学校のカリキュラムに宗教教育の時間があり「どの学校にも僧侶が配属されている」「お説教が国営の放送局から放送される」「教科書は『ダンマパダ』とか『スッタニパータ』など」(私:日本文化は仏教文化なのに、教義を伝える伝統がないのはおかしい) ●「世界仏教徒同盟」というのがある ●サンスクリット語で「ナマステー」のナマスというのは、南無阿弥陀仏の南無です。テーというのは、「あなたに」という意味。つまりインドのこんにちわは「あなたを敬います」ということ。 ●儒教では、恩ということを直接説いていることはほとんどない ●仏教は空を説いて、老荘のほうは無を説いている ●東アジアと南アジアでは宗教戦争というのはなかった ●中村:日本では、同じ漢字をいく通りにも読む。これは日本独特の現象なのです。といいますのは、中国語では、地方によって発音が違いますが、同じ漢字に対する読み方はその地方では一つしかない。それから朝鮮あるいはベトナムは漢字を取り入れました、けれど読み方は一定しています。ところが、日本だけ、いろいろな読み方があって、いろいろ違っていて、そのためにゴタゴタして、すっきりしない ●中村:(ドイツで原稿を依頼されと)何枚で何月何日までに、もしそれに遅れたときには罰金をとるとか、原稿料はいくらにするとか、こまかな条項をいっぱい書いてくる。契約書が私の論文より長いのです(笑)。つまり、ヨーロッパは契約の国なのですね。本人は契約なんていうことはあまりしない。 ●中村:『インドとギリシアの思想交流』という本を書きました。あれを書き直したいのですが、出版社が「千ページ以上は書かないでください。買う人も読む人もいなくなります」と。そういうことで、いくら竹の林の中に住んでいても現実にひきもどされます(笑) ●中村:サンスクリットの古い写本はインドでは残らない、材料がしゅろの葉に刻んで書いたものですから、千年もたつとだめになる。ところが、日本人は大事に伝え、法隆寺などあちこちのお寺にそれが残っています。 ●藤井日達上人が外国に日蓮宗を広めた。なので、ガンジー首相は日本人は全員「南無妙法蓮華経」と唱えていると思っていた。 ●私:最後の章で中村さんはかなり強い口調で政治的なことまで及んで言及している。外国に行った美術品を買い戻せとか。

Posted by ブクログ

2015/09/28

中村先生の「原始仏典」が素晴らしかったので、読んでみた本。ダライラマ13世を含むいろいろな方との対談を口語で表現されていて読みやすかったのですが、教養高いor専門性の高い人たちとの対談だったので、話は方々にとび、おもしろかったけれど、「今すぐに使える学び」はなかったかな。    ...

中村先生の「原始仏典」が素晴らしかったので、読んでみた本。ダライラマ13世を含むいろいろな方との対談を口語で表現されていて読みやすかったのですが、教養高いor専門性の高い人たちとの対談だったので、話は方々にとび、おもしろかったけれど、「今すぐに使える学び」はなかったかな。    登場人物は大正・昭和初期生まれの方ばかりで、なんというか、古き良き日本人の謙遜しまくりのコミュニケーションが、ほほえましいなと。  個人的にはTKCの創業者飯塚さんが、驚異的に博学であったことに驚いた。 ...と「東と日の思想を語る」というテーマからはあまり学んでない..

Posted by ブクログ

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