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情況としての画像 高度資本主義下の「テレビ」
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情況としての画像 高度資本主義下の「テレビ」

吉本隆明【著】

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情況としての画像 高度資本主義下の「テレビ」

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 1991/06/28
JAN 9784309006864

情況としての画像

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2013/11/16

「TBS調査情報」1987年9月号~1989年9月号から。 吉本隆明が毎回最近観たテレビ番組の中から気になったことを考察する。 それにしても朝から晩までよくテレビ見てるおっさんである。在宅仕事の醍醐味です。 昭和天皇の死、美空ひばりの死、手塚治虫の死、ソウル・オリンピック、Mr...

「TBS調査情報」1987年9月号~1989年9月号から。 吉本隆明が毎回最近観たテレビ番組の中から気になったことを考察する。 それにしても朝から晩までよくテレビ見てるおっさんである。在宅仕事の醍醐味です。 昭和天皇の死、美空ひばりの死、手塚治虫の死、ソウル・オリンピック、Mr.マリック、天安門事件などがあった。歴史的、政治的、将来的な意味、影響について観察、予測をしてみせる。予測については既に我々は結果を知っておりそういった意味において興味深い。 例えば、消費税導入可否、原発問題、景気回復、参院選の社会党躍進、エコロジー問題など、相変わらず今も課題のままである。 消費税について。産業構造が変わり6割以上直接消費経済に移行した先進国の資本経済国家に於いては、その税収を消費税で賄うしかないのは自明の理という。 でもそれなら第3次産業への増税もセットが自然だろう。確かに第1次産業のコメは値下がりしないよう政府が介入していたが、これは自給率という国策に適っていたからだ。果たしてサービス業の発展が国策に適うのだろうか。これについてはまた別に考えたい。 原発を都内に持ち込んでみろと言う人達を、本質を追わず大衆の不安だけを煽るファッショという。戦時下を生きた人間なので説得力がある。 タモリの話芸をよく観察し理解していることに驚いた。なんでもよく知ってるなと感心する。自分をさりげなく低く見せる話芸と瞬間の閃きのための自己否定と放棄。タモリ自身がテレビ芸とはハプニングの面白さだと言っていたのを思い出す。 とにかくこのおっちゃんは何にでも興味を持って調べ尽くし考える人だと思った。 仕事といえばそれまでかも知れないけど…。 でも吉本隆明本人は、生涯唯一の仕事は子供二人を育て上げたことだと仰られている。 のべつ幕なし、時々の情況を垂れ流し、受像する世界。 三島由紀夫割腹や浅間山荘事件など当事者の人生を掛けた理念でさえ、 平面の映像で、さらりと切り取られてしまう世界。 わざわざ時間を作って観る映画と違い自他を区別して鑑賞する距離を持つことができない領域。 これらがテレビの本質であり、宿命だという。

Posted by ブクログ

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