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薔薇の名前(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 1990/01/25 |
JAN | 9784488013516 |
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商品レビュー
4.2
124件のお客様レビュー
政治と事件
最初からとても読みにくく、専門用語のやりとりがよく理解できないまま進んでいきます。また独特の倒置法の記述がこれまた読みづらく、句点なのか読点なのか毎回わからなくなります。 最初からとても読みにくく、専門用語のやりとりがよく理解できないまま進んでいきます。また独特の倒置法の記述がこれまた読みづらく、句点なのか読点なのか毎回わからなくなります。
これ、キリスト教の人だったら理解できるんですかね? 仏教の私には難しすぎて…。
これ、キリスト教の人だったら理解できるんですかね? 仏教の私には難しすぎて…。
「ハイスターバッハのセサリウス著作の中で読んだが、ブレッシャのアルナルドの信奉者たちは貴族や枢機卿の館を焼き討ちにしたが、これはロンバルディーア地方でパタリーニ派異端のもたらした結果だ」って、これを読んでわかる方居られますか?
読み進めていくうちにやっとわかってきたのですが、どうやらこの小説は「キリスト教の政治」にまつわる一連の事件のようです。ただ途中かなり読み飛ばしました。
最後は「まぁ、そうなるよね」という結末を迎えるので、意外にあっけなかったです。
崩撃雲身双虎掌
『薔薇の名前』は、一見すると中世の修道院を舞台にした知的な探偵小説に見えますが、それは迷宮のような作品の入り口に過ぎません。まずは物語の表層から、深みへと降りていきましょう。 修道院で次々と起こる不可解な死。その謎に挑むのは、かつて異端審問官だった修道士ウィリアム。彼の弟子アド...
『薔薇の名前』は、一見すると中世の修道院を舞台にした知的な探偵小説に見えますが、それは迷宮のような作品の入り口に過ぎません。まずは物語の表層から、深みへと降りていきましょう。 修道院で次々と起こる不可解な死。その謎に挑むのは、かつて異端審問官だった修道士ウィリアム。彼の弟子アドソが語り手として、この暗い迷宮への案内人となります。ここまでは単純な設定です。しかし——。 異端審問、写本室の秘密、アリストテレスの失われた書物。これらのキーワードに戸惑う必要はありません。なぜなら、この物語の核心は、もっと私たちに身近な「知」と「権力」の問題だからです。図書館という「知の迷宮」で、誰かが必死に隠そうとしている「笑い」の書物。それは、権威ある者たちが最も恐れる「民衆の笑い」の力を解き放つかもしれない危険な書物なのです。 深夜の図書館は、まるでボルヘスの夢想のように、無限に広がる迷路となって私たちを誘います。写本室では、修道士たちが古代の知識を筆写しながら、時には幻覚的な狂気に囚われる。彼らの指先から滴る鮮やかな彩色画の顔料には、しばしば毒が仕込まれているのです。 修道院の片隅では、民衆的な笑いを携えた托鉢修道士たちが、正統と異端の境界線上でふるえている。彼らの笑いには、権威を転覆させる力が秘められています。それはバフチンの言う「カーニバル」の力であり、理性の光では照らせない闇の叡智なのです。 迷宮めいた図書館の深部では、アリストテレスの『詩学』第二巻—「喜劇論」—が眠っています。この書物は「笑い」の秘密を解き明かすがゆえに、修道院の老図書館司書には、悪魔の書のように思われた。そして彼は、この危険な書物を守るために、毒を塗った頁を用意したのです。 この物語は、記号学的な謎解きであると同時に、中世という深い闇の中で「光」を求めた人々の物語でもあります。それは現代の私たちが直面する「知」と「権力」の問題を、遠い鏡に映して見せてくれるのです。 最後に図書館は炎上し、無数の写本が灰燼に帰します。しかし、アドソの記憶の中に残された物語は、「薔薇の名前」だけを残して消えてゆく。その「名前」だけが、失われた実体を指し示す記号として、永遠に残り続けるのです。 この壮大な迷宮に迷い込むとき、私たちは自らの「知」への欲望と、それを抑圧しようとする「権力」の影との、終わりなき対話に引き込まれることになるのです。
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▼いつかは読んでみよう、と思っていた一冊。ジャン・ジャック・アノー監督の映画は堪能、面白かった。 ▼読んで分かりました。この本が、超世界的ベストセラーにも関わらず、「ほとんどの人が読み通せていない。見栄で置いているだけで、すぐに挫折する」と呼ばれる理由が。(世界で一番、売れてる...
▼いつかは読んでみよう、と思っていた一冊。ジャン・ジャック・アノー監督の映画は堪能、面白かった。 ▼読んで分かりました。この本が、超世界的ベストセラーにも関わらず、「ほとんどの人が読み通せていない。見栄で置いているだけで、すぐに挫折する」と呼ばれる理由が。(世界で一番、売れてるけど読まれていない本、という噂があります) ▼この本は、うーん、たとえ言えば「吉里吉里人」的な井上ひさしさんの小説に似ていて、コレデモカと本筋以外のことに雄弁なんです。 ここで言っている「本筋」というのは「殺人事件とその謎解き」です。そして「それ以外のこと」というのは、「ラテン諸国における中世キリスト教のさまざまな小事件や教義的論争」なんです。 ▼つまり、殺人事件については置いておいて、書かれていることの5割から6割くらいは、日本で言うと「大学の研究者レベルくらいに、中世キリスト教について詳しくない限りは、何について書いているのだか、ほぼほぼぜんぜん、分かんない」というゾーンの話がえんえんと続くんです。 ▼これが面白いかというと、ほぼほぼ分かんないですから、面白くありません(笑)。ただ、「ああそうだよなあ、中世のキリスト教世界ってこうだったんだろうなあ」と薄く味わいながら、じゃかじゃか飛ばし読みをします。 この「飛ばし読みをしていく」という読み方(?)が出来なかったら、ぜっっったいに、読めたものじゃありません。拷問です(笑)。 ▼一大ミステリとして、「なぜ薔薇の名前はベストセラーになったのか?」という本があったら読んでみたいですね。でもまあ、そういうことが時々起こるのが大衆社会のいとおかしな要素なんだろうなあ、と。 ▼というわけで脳内ではショーン・コネリーが大活躍しながら、飛ばし読みしつつ下巻に突入。人物名が当然ながら分かりにくくて、本筋ですら良く分からなくなる(笑)。まあでもそれなりに興味深い本です。
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