街道をゆく(28) 耽羅紀行 朝日文庫

司馬遼太郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞社
• 発売年月日: 1990/08/20
• JAN: 9784022606280

商品レビュー

2010/05/28

古くから百済・新羅・…

[文庫ＯＦＦ]

古くから百済・新羅・高句麗・李氏朝鮮と、時の近隣勢力の支配を受け続けた耽羅(現・済州島)のたどった数奇な歴史と、その歴史の一部に影響を与えた騎馬民族とのつながりを描く。日本に渡り定着した人々も多い。

2018/01/21

歴史って一つの事象で大きく変わるのね、まぁ個々の人生の集積なんだから言わずもがなですが。
この作家はやはり戦争を知る世代、朝鮮を語るその裏には重い気持ちがあることが端々に見て取れます。それをどう捉えるのかは現在に生きる人間のつとめでしょう。

2015/09/11

　935年からはじまる朝鮮の高麗王朝時代はモンゴルに8度以上、30年にわたり抵抗し、彼らにより国土がふみにじられる。しかし、モンゴルが元王朝と名乗るころには臣従することになる。朝鮮が日本占領下の恨みを1000年たっても忘れないと言っているが、朝鮮半島を蹂躙したモンゴルの悪行は日本軍の比ではないという。1000年たたずして彼らの非道は忘れられている。