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道草 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1990/04/01 |
JAN | 9784003101131 |
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
夫婦喧嘩を緻密に描き…
夫婦喧嘩を緻密に描きながら、どちらが悪いとも決めず、ただ心の底に蟠る闇を描き出す手際は見事です。
文庫OFF
夏目漱石の表の傑作が『こころ』なら、裏の傑作は『道草』と言ったところでしょうか。 裏と言うだけあり、誰にもおすすめしませんが、自分は読んで良かったと思いました。 自伝的要素を持つ本作は、幼少期の不遇な境遇を混じえつつも、何か特別大きなイベントがあるわけでも無く、多少の起伏がある...
夏目漱石の表の傑作が『こころ』なら、裏の傑作は『道草』と言ったところでしょうか。 裏と言うだけあり、誰にもおすすめしませんが、自分は読んで良かったと思いました。 自伝的要素を持つ本作は、幼少期の不遇な境遇を混じえつつも、何か特別大きなイベントがあるわけでも無く、多少の起伏がある程度の話が淡々と進んで行きます。内容は書くまでも無く、親類縁者から金を無心される話と、心を通わせられない夫婦の会話に終始しており、ラストもケリがついたと思いきや、主人公の言葉に含むものがあり、なんだかスッキリしません。まさにタイトル通り、著者の作品に付き合った読書体験そのものが『道草』だったかのよう。 そのスッキリしないラストは、アガサ・クリスティーの名言 “人生で最も悲しいことの一つは、人は覚えているということです” という言葉がふと脳裏にうかび、個人的には納得した次第ですけどね。 そんなことを書いていると、暗い話ばかりなのかと言えばさにあらず。みんなあの手この手で申し訳なさそうに、お金を無心しにくる様子が面白かったり、そこまで言うかというような夫婦の呆れた会話のやり取りに一喜一憂するのが楽しかったです(憂いの方が多いけど)。 例えば、養父の島田だけで無く、その妻で離縁された養母の御常(おつね)さんが金の無心に来たときの、妻の御住(おすみ)さんが、 「とうとう遣(や)ってきたのね、御婆(おばあ)さんも。今までは御爺(おじい)さんだけだったのが、御爺さんと御婆さんと二人になったのね。これからは二人(ふたり)に祟(たた)られるんですよ、貴方(あなた)は」 などと言うところでは、健三が気の毒でありつつもツボってしまいましたw 会話は、自伝的小説と言えど、主人公の健三に対しては、自らを俯瞰して見る第三者的な視点の筆致で書かれており、特に妻の御住との会話のやり取りで見せる、互いの心の内が書かれているのが本作のいいところ。 注釈に「……このような一節内での視点の転換は『こころ』以前には見られなかったもので、『道草』が主人公のみならず他者の内面に分け入る手法を開拓していることを示している」とあります。次の作品『明暗』が未完に終わってしまったのが惜しまれます。 それにしても、健三と御住の会話で、健三がこれを言ったらいけないということを、一時も逡巡せずにすぐに口から出せば、それは揉めるわけで……健三って、何だかB型っぽいなと思ったら、夏目漱石もB型でした(苦笑)。 そんな会話や心の内で、女性に対する辛辣な言葉が多々でてきますので、そういうのが苦手な人は注意が必要ですね。
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かなり後味の悪い終わり方でした。私が女性であるからかもしれませんが、主人公の態度や発言に少しイライラして、その後の細君の正論に共感してしまいました。子どもが出る場面がこの本では唯一の癒やしかもしれません。
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