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図説 死の文化史 ひとは死をどのように生きたか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本エディタースクール出版部 |
発売年月日 | 1990/06/10 |
JAN | 9784888881623 |
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序 死とイコン 第1章 墓地と教会 市外 市内 第2章 墓碑 個人名から匿名へ ブルジョワ化 第3章 家から墓まで 安置と納棺 第4章 あの世 皆はらからの世界 再会の場 第5章 すべては空なり 死の魅惑 第6章 墓地の回帰 19世紀における墓地の移動 第7章 他者の死 第8章 そして今 p11 こんにち(ローマ世界の)遺跡として残っている墓は、都市の名士たちによって建てられた記念碑でした。1つは都市の中心の広場に面して(彫像、石碑、記念碑文)、いまひとつは自分の墓のある場所、つまり街道筋で、通行人によって目にされ、読まれるに最適の場所でした。 墓というものは、町に恩恵を施した人のためにのみ限定されていたのです。 そして、一瞬を生きている人々に、それとは反対に生の時間を乗り越え、追憶のおかげで死後も広がっていくような時間の持続性と言う観念を、押し付けることのできる、当時唯一の力でありえたのでした。 じっさい紀元1世紀から、死に関する表現は、他界の神秘よりも、現世の享楽をより多く喚起するものとなっていました。水差しやモザイク画に書かれた骸骨は恐れを促すためのものではなく、反対に快楽の追求の期間を楽しむことを勧め、人生の儚さを喚起するものでした。「汝自身を知り、汝に死の来たることを知れ」 ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ 汝自身を知れ ギリシア語: γνῶθι σεαυτόν(グノーティ・セアウトン)英語:Know thyselfは、デルポイのアポロン神殿の入口に刻まれた古代ギリシアの格言 状況が変化したのは紀元後2〜3世紀の頃でした。 墓地がはじめて都市に出現します。 地位も名声もないし者たちももはや常に街から離れた場所でゴミ捨て場の近くに埋められと言うわけではなくなるのです。死んだ仲間を葬るための土地を近在に求めて買い上げました。 p35 11世紀の少し前に、それまではもっと移動的で教会も持たなかった居住地が、以後1000年以上に及ぶ場に定着したのでした。 その定着の中心になったのが教会とその中庭だったのです。こうして死者たちを街から遠ざけておこうとする旧来のタブーが消滅したのでした。もはや教会のない墓地がないのと同様墓地のない教会も存在しませんでした p303 静物画はフランス語で死んでいる自然と表記する。 ろうそくは減り、パイプの煙は消え、音楽は絶え、花はしおれ、か弱い蝶は最後に飛び交い、グラスは倒れて、パンは硬くなり、武器は錆び付く。 骸骨、時計、シャボン玉。空虚。 p324 若い娘と死の神話で出会った、死とセックスの関係。 死と欲望の出会いからのエロティシズム。 p408 家の私的な空間や、病院の匿名性といった秘密の場所に身を寄せてしまった死
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